必要なかったICUへの移動中に器具操作ミス、30代患者死亡…遺族側と示談成立

読売新聞

高松赤十字病院は、2021年に医療器具の操作ミスなどで、急性リンパ性白血病の治療中だった30歳代の患者が死亡したと発表しました。遺族との示談も成立しました。

事故の経緯

患者は緊急入院後、容体が安定した5日目に、看護師らによって集中治療室(ICU)から高度治療室(HCU)へ移動させる際、人工呼吸の器具の操作が誤って行われました。排気用のバルブが閉じた状態で使用されたため、容体が急変し、患者は亡くなりました。

不必要な移動とコミュニケーションの問題

さらに、本来の予定ではICUからHCUに移動する必要がなかったにも関わらず、看護師らに伝わっていなかったことも判明しています。

病院側の対応と再発防止策

高松赤十字病院では、この事故の原因として、看護師の器具操作の知識不足やコミュニケーションの課題、医師への適切な情報共有の欠如が指摘されています。今後は、ICUの看護師に対する器具操作のトレーニングやコミュニケーションの研修を行うなど、再発防止策を実施する予定です。

西村和修院長は遺族に謝罪し、「今後同じことを繰り返さないよう職員一丸となり、より一層安全な医療の提供に努める」とコメントしました。

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