羽生善治九段の偉業!達人戦初優勝で歴代最多46回の棋戦優勝数を更新

羽生善治九段

将棋の立川立飛杯達人戦決勝が行われ、羽生善治九段(53)が丸山忠久九段(53)に勝利し、初優勝を成し遂げました。この結果、羽生九段は「初代・達人」となり、自身が保持する棋戦優勝数の歴代最多記録を46回に更新しました。

「初代・達人」の誕生

50歳以上の棋士54人が争った「トップ・オブ・レジェンド」の戦いで、羽生九段が初代の栄冠に輝きました。公開対局で行われた決勝戦は、名人経験者同士の熱い戦いでした。振り駒で羽生九段が先手となり、後手の丸山九段は得意の一手損角換わりを切り出しました。中盤では千日手を巡る駆け引きが繰り広げられましたが、羽生九段が果敢に仕掛けて打開し、激しい戦いに発展しました。

激突する玉の堅さと駒得の戦い

羽生九段は強力な攻撃を仕掛け、ペースを握りながら後手陣に攻め込んでいきました。しかし、予選から勝ち星を積み上げ、この舞台にたどり着いた丸山九段も譲ることなく厳しい勝負手で先手に迫りました。羽生九段は揺るがぬ精神力と柔軟な発想で戦いを制し、達人戦の頂点に立ちました。

歴史に名を刻む「初代・達人」

この結果により、羽生九段は「初代・達人」として名を刻みました。NHK杯テレビ将棋トーナメント以来、約4年ぶりの棋戦優勝となり、自身が持つ歴代最多優勝記録を46回に更新しました。

羽生善治九段の輝かしい経歴

羽生善治九段は1970年9月27日、埼玉県所沢市に生まれました。1982年に奨励会に入会し、1985年12月に四段に昇進しました。彼は加藤一二三氏と谷川浩司氏に次ぐ、史上3人目の中学生プロ棋士となりました。1989年に初めてタイトルを獲得し、1996年の王将戦七番勝負では史上初の「七冠独占」を達成しました。2017年には7つのタイトルで永世称号の資格を得て、「永世七冠」となりました。2023年6月には日本将棋連盟会長に就任しました。彼のタイトル獲得回数は、竜王7期、名人9期、王位18期、王座24期、棋王13期、王将12期、棋聖16期で、合計99期に上ります。また、彼の棋戦優勝回数は歴代最多の46回であり、通算成績は1552勝686敗、勝率は0.693です。

引用元: 日本ニュース24時間