変わる京都・駅周辺で新たなにぎわい…市立芸術大が移転、複合施設が続々

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京都市立芸術大学が京都駅周辺に移転し、新たなまちづくりが進んでいます。この地域は最近大きく変わり、新しい複合施設やミュージアムの整備計画も始まっています。京都市は駅の東西、南北で人々の交流や活気を生み出したいと考えています。(岡田優香)

駅 東

京都市立芸術大学は西京区から京都駅の東側約500メートルの崇仁地区(下京区)に全面移転しました。この地域は人口減少や高齢化が進み、空き家の有効活用も課題となっていましたが、市は活性化のために道路や公園などの整備も進めてきました。

移転後、10月上旬には大学近くの広場で学生や卒業生と住民が交流する芸術祭が開催されました。学生たちは手作り品の販売や住民から譲り受けたミシンを使った革靴の縫い方体験などを行いました。地域を巡るツアーもあり、学生たちは「住民の笑顔に安心感を覚えました。定期的に開催したい」と話しています。

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京都市立芸術大学の隣には、オープン予定が2027年の複合施設(8階建て)が計画されています。この施設は大阪ガス都市開発、京都信用金庫、龍谷大学が協力し、市民が立ち寄れるカフェやアートギャラリー、学生寮、交流型賃貸マンションなどが整備されます。また、世界的なフランス料理学校「ル・コルドン・ブルー」も開校予定で、芸術や食文化、最先端技術の交流を生み出すことが期待されています。担当者は「次世代の担い手が羽ばたける土台作りをしたい」と述べています。

駅 北

京都駅の北側では、京都中央郵便局などが一体的に建て替えられ、2029年には地上14階、地下4階建ての高層複合ビルが完成予定です。市の高さ規制緩和手続きを経て、ホテル、オフィス、商業施設が入る予定です。

一方、今年5月には京都駅に直結していたビックカメラJR京都駅店が閉店しました。建物を所有するJR西日本不動産開発は、「好立地を生かしたにぎわいのある施設にしたい」と述べており、後継テナントについては未定です。

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駅 南

京都駅の南側、東九条地区では、交通の利便性を活かした整備が進められています。

京都市は2020年に文化芸術まちづくり推進地区に指定し、この春には文化芸術の用途に対して容積率を緩和し、企業や施設の誘致を進めました。2024年には世界的に知名度のあるデジタルアートチーム「チームラボ」などがミュージアムを開業することも決まっています。市はこの地域を多文化・多様性を楽しめるまちとしてアピールしていきます。

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