【私人逮捕系YouTuber】元刑事が私人逮捕の難しさを解説!現行犯の判別や周囲の安全性について【小川泰平氏事件スジ読み】

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YouTubeにおける「私人逮捕系YouTuber」の逮捕が相次いでいる。先日、30歳の男性2人が覚醒剤を持ち込むよう依頼し、40歳の男性は女性の名誉を傷つける動画を投稿したとして逮捕された。こうした事件では、一般人(私人)も現行犯や準現行犯がいる場合には逮捕が可能とされているが、「現行犯なのかどうか自体がわかりづらい」と、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は指摘している。また、公共の場での撮影中に周囲の第三者が巻き込まれてけがをするなどの懸念も示されており、「駅の中での撮影は一切禁止にし、取り締まりを厳しくする必要がある」とも述べている。

「私人逮捕」とはどんな場合に行われるのか?

一般人(私人)にも逮捕権があり、警察官や検察官だけでなく一般人も逮捕が可能とされている。具体的には、事件に遭遇した現行犯や、逃走した犯人を周囲が把握し、準現行犯として認識した場合には一般人でも逮捕ができる。ただし、素人が逮捕することは非常に難しい行為であると考えられている。

「私人逮捕」の難しさについて、小川泰平氏は次のように語っている。「自分の目の前で現行犯の犯行が行われている場合や、犯行が終わったところで現行犯逮捕するなら問題ありません。しかし、今回のような場合は現行犯逮捕にはなりません」と述べている。

現行犯逮捕の例とその難しさ

一般人による私人逮捕の例として最も多いのは「痴漢」の場合である。被害女性が「痴漢です!」と叫び、周囲が助けを出して犯人を捕まえるというシナリオが一般的である。しかし、これは被害女性が逮捕者となる状況であり、カメラを持ちながら現行犯の犯人を探し出すというのは非常に難しい。さらに、現行犯の判別自体も知識が必要な場合がある。

例えば、「自分が盗まれた自転車を発見して、それに乗っている者がいた」という場合、それを現行犯だと捕まえた人がいたとしても、それは現行犯ではない。このように、現行犯かどうかの判別が難しい場合もあるのだ。

このように、「私人逮捕系YouTuber」による逮捕の難しさや周囲の安全性など、様々な問題が浮き彫りになっている。小川泰平氏の指摘もあり、今後の取り締まりやルールの見直しを行う必要があるだろう。

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