あったかいマフィンが腐敗し、食べた人たちが体調不良に マフィンの「消費期限」は1~4日後

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東京都江東区で開催されたイベントで販売されたマフィンを食べた複数の人々が、腹痛や嘔吐などの症状を訴えている。なんと、消費期限内だったマフィンの一部が既に腐敗していたとのこと。消費者は、商品を信じて買うことができなくなってしまった。マフィンを製造した東京都目黒区の菓子店とのLINEのやりとりが話題になっています。

購入者の驚きと不安

「すごく臭い。納豆みたいなにおいがする」と話すのは、東京都清瀬市に住む男性(49)。彼は、妻(46)と一緒に買ったマフィンが異常だと気付き、食べるのをやめました。翌日には、中学2年生の長男(14)もマフィンを食べた後にすぐに吐き出し、下痢を起こしてしまったのです。

1,000円で購入したのは、大きな栗マフィン4つ。それぞれのマフィンは大きく、お得感があったと当時は思っていました。そしてマフィンの販売ブースには行列ができていたのです。

「買うのも食べるのも怖く」

購入時には、消費期限が13日であることを確認し、「食べても大丈夫だろう」と思っていました。しかし、よく見るとマフィンは生焼けで、中に入っている栗は糸を引いていました。男性は「マフィンを買うのも食べるのも怖くなった」と話します。

同じくマフィンを11日に購入したという会社員の女性(42)も、13日までに食べた後、翌日から下痢になってしまったのです。彼女は仕事場とトイレを何度も行き来しなければならないほどの状態でした。女性は「粉を食べているような味だった。素人が作ったようなマフィンで、裏切られた」と怒っています。

また別の購入者である女性(41)は、「下手をすれば人を殺したかもしれない。品質をないがしろにしないでほしい」と訴えました。

マフィン販売業者の問題点

マフィンの販売業者は東京都目黒区にある菓子店です。彼らはイベントで9種類のマフィン約3,000個を販売しました。消費期限は種類によって異なりましたが、イベント終了翌日の13日から16日までとされていました。

イベントの主催会社は、この菓子店からの出店を受ける際に、食品衛生責任者の資格を持っていることや、過去にも出店経験があることなどを条件としました。出店する前には、生産物賠償責任保険の加入証書や、商品のアレルギー表示に関する情報を提供してもらっていたそうです。

この菓子店が作ったマフィンは、「熊本県産小麦粉100%」で、砂糖の量は一般的な焼き菓子の「半分以下」であるとチラシには書かれていました。「防腐剤や添加物も使っていない」「焼きたてなので、冷凍OK」とも宣伝されていたのです。

しかし、腹痛や嘔吐などの症状を訴える連絡が複数寄せられたため、目黒区保健所が15日に立ち入り検査を行いました。菓子店は14日から20日までに商品を回収し、返金手続きを進めていますが、問題が発覚してから営業再開する予定はないとのことです。

製造量と問題の関係性

目黒区保健所の調査に対し、菓子店の店主はイベントの5日前である11月6日から自分1人でマフィンの製造を始めたと語りましたが、「数千個のマフィンを保管する場所がなく、18度の気温で保管した」と説明しました。購入者の証言からは、マフィンを食べた時点ですでに腐敗が進んでいたのではないかという疑いが浮上しています。

保健所によれば、これまでの定期的な検査で問題が見つかったことはなく、今回のトラブル以外にも苦情が入ったことはなかったとのこと。保健所の担当者は、「小さな店舗に対して製造量が店側で処理できる範囲を超えていた可能性もある」と語っています。

記事の元リンク:日本ニュース24時間