「500日前」でも海外パビリオン着工はゼロ、半数超の国が工事業者いまだ見つからず…大阪・関西万博

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2025年大阪・関西万博の開幕まで、あと30日で500日となります。海外パビリオンの建設が遅れたり、会場建設費が増加したり、数々の課題が山積みですが、この記事ではその現在地を検証し、今後の展望を見ていきましょう。

協会内で危機感共有されず「急がないと手遅れ」

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大阪湾岸から眺めると、2025年大阪・関西万博の会場となる人工島・夢洲が一望できます。日本国際博覧会協会(万博協会)は、大阪府咲洲(さきしま)庁舎の43階に本部を置いています。

田中清剛(73)は、府副知事出身であり、会場整備を担う整備局担当の副事務総長に就任しました。しかし、彼が万博工事に携わるゼネコンに就任あいさつに行った際、彼らからは「海外パビリオンが非常に困難だ」との声が上がりました。事情を理解せずに予算に見合わない発注をしようとする国が相次いでいるのです。

一方、協会で参加国の対応を受け持つ国際局に聞くと、「日本のゼネコンが高い見積もりを持ってくる」という認識がありました。

田中はこの状況を吉村洋文知事に伝え、さらに大阪市長の横山英幸にも連絡しました。しかし、昨年9月には日本建設業連合会から遅れへの懸念が指摘されていたにもかかわらず、府と市のトップは深刻さを把握しておらず、事態はその後に表面化することになりました。

開幕まで500日、海外パビリオンは未着工

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大阪・関西万博の会場となる人工島・夢洲では、環状の大屋根(リング)が形成されつつあります。しかし、開幕まであと30日で500日となりますが、海外パビリオンはまだ1件も着工されていません。

これまでに開催された国内の万博では、1970年の大阪万博や2005年の愛知万博がありますが、その準備の遅れと比べると、今回の大阪・関西万博の準備はもっともっと遅れているのです。

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