日大学長と副学長、アメフト部存続主張していた…学生「仕方ないがスポーツ推薦の友人気の毒」

日本大学アメリカンフットボール部の存続を巡る議論について、日大の学内会議が部の廃部を決定したことが報じられました。創部から80年以上の歴史を持つ強豪チーム、「フェニックス」の名を冠した部は、12月1日に正式に廃部となる見込みです。この決定は、アメフト部の違法薬物事件により、組織統治の問題が指摘されたことから行われました。学生数7万人を超える日大は、大学のガバナンスを改善するため、文部科学省への改善計画の提出を予定しています。これに対し、学生たちは「スポーツ推薦で入学した友人がかわいそう」とのコメントも寄せています。

1940年創部、学生王者21回

日大や関係者によれば、競技スポーツ運営委員会でアメフト部に関する対応について話し合われました。出席者の中には、「寮の体制を見直すなど、できることから一つずつ進めてみるべきだ」と存続を望む声も上がりました。しかし、この部では8月以降、麻薬特例法違反などで3人の部員が相次いで逮捕されたため、廃部が求められる意見が大勢を占めました。出席者の多くはアメフト部の存続が難しいと考え、社会的な理解を得るためにも廃部することが必要だとまとめたそうです。

3人目逮捕で存続機運しぼむ

アメリカンフットボール部の存続を主張していた日大の酒井健夫学長と沢田康広副学長も、学生の教育を重視する立場から部の存続を訴えていました。しかし、理事会の辞任勧告を受け入れた2人も、次第に部の存続を支持する声が小さくなっていきました。さらに、今月27日には警視庁が新たに1人を逮捕し、逮捕者数は3人に上りました。このタイミングでの逮捕者の発生は、競技スポーツ運営委員会の中で部を支えられないという雰囲気があったことを示しています。

日大アメフト部は約120人の部員を抱えており、甲子園ボウルで過去21回の優勝を誇っています。しかし、2018年に危険タックル問題を起こし、関東学生アメリカンフットボール連盟から公式試合出場資格停止処分を受けるなど、一部で問題を抱えていました。

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