「職員2人で見る」約束なぜ破った 放課後デイ中1死亡 遺族の怒り

Image

放課後デイサービス施設に通っていた清水悠生さん(当時13歳)が、施設内の駐車場で車から降りた直後に走り出し行方不明になり、近くの川で亡くなってしまったという事故がありました。この事故は社会に大きな衝撃を与えました。遺族の怒りは消えません。「職員2人で面倒を見る」という約束が施設の怠慢によって破られ、息子の命が失われたのです。

見守りの重要性を再認識

「駐車場から施設の入り口まで、わずか数メートル。その距離は、障害のある息子の生死を分けかねない距離だった」という言葉が心に響きます。施設には「職員2人で面倒を見る」という厳しい約束があったのにもかかわらず、それが守られず、悲劇が起きてしまったのです。このような悲しい事故が二度と繰り返されないよう、見守りの重要性を再認識しなければなりません。

清水さんの特性と家族の思い

清水さんには、つないだ手を突然離して走り出したり、水を見ると飛び込んだりする特性がありました。そのため、清水さんの父悠路さんと母亜佳里さんは、施設側に「施設で車を乗り降りする時は職員2人で見ること」と約束させました。しかし、事故当時は1人の職員しか付き添っておらず、約束が破られていました。

清水さんは、家族が大好きで優しい性格でした。家族がくしゃみをした際には、ティッシュを渡してくれるなど、思いやりのある行動も見せていました。亜佳里さんは、清水さんが「本当に少しずつだけど成長を見せてくれていた」と振り返り、その成長を喜んでいました。

遺族の訴え

亜佳里さんは、「施設側の対応からは、悠生の特性により『事故は仕方がなかった』という考えが透けて見える。亡くなったのは障害のせいでは断じてない。容疑者には、あの日どうして悠生を行方不明にさせたのか、きちんと説明してほしい」と訴えています。

この悲劇を通じて、施設の見守り体制の問題や特性を持つ子供たちが安心して過ごせる環境の重要性が改めて浮き彫りになったと言えます。遺族の怒りや悲しみを忘れずに、同様の事故が二度と起きないようにするためにも、見守りの徹底と関係者の意識改革が求められています。

出典リンク