中国製?クリームで重い皮膚障害 国民生活センターが注意喚起

「中国製のクリームで重い皮膚障害を負うケースが発生した!」国民生活センターが注意喚起

危険なクリームの使用による皮膚障害

国民生活センターは、インターネット通販で購入した中国製とみられるクリームにより、重い皮膚障害を負った4つのケースが報告されたと発表しました。センターは商品名を公表し、使用や購入を避けるように注意を呼びかけました。

被害の詳細と危険性

このクリームは、「点痣膏(てんしこう)」と称され、ほくろやしみ、いぼなどが取れると謳われていました。全国の消費生活センターには5件の相談が寄せられ、そのうち4件で皮膚障害が報告されました。

70代の女性は、額のほくろにこのクリームを塗ったところ、赤く腫れ上がり、皮膚の色が変わり、潰瘍ができました。別の被害者も塗布後に焼けるような痛みを感じ、皮膚科に受診したところ、治療に1年以上かかると告げられたとのことです。

センターの調査結果によると、このクリームは酸化カルシウムと水酸化ナトリウムを含んでおり、強いアルカリ性(pH14)であると推定されます。国際的な基準によれば、このクリームは皮膚に対して腐食性があり、不可逆的な損傷を引き起こす危険性があります。被害は全て化学反応による熱傷と思われるとのことです。

被害の背後にはネット通販と個人輸入の危険性

この危険なクリームは、容器や外箱の表示から中国製とみられます。被害者たちは、インスタグラムやティックトックなどのSNSや動画投稿アプリのネット広告から販売サイトにアクセスし、海外の事業者から直接商品を購入したと述べています。

国民生活センターは、「ネット通販で医薬品や化粧品を購入し、海外から直送されてきた場合は個人輸入に該当します。有効性や安全性の確認が不十分な商品が存在し、それによって健康被害を被る危険性があります」と強調し、注意を呼びかけました。

この記事の情報元: 日本ニュース24時間