資金不足にスキャンダル やむを得ない事情でアニメ制作が中止された「幻の作品」

アニメ化されなかった作品も、不祥事や資金不足などの理由で中止になることもあります。今回は、制作が中止となり、「幻のアニメ」として語り継がれる作品を紹介します。

期待されたアニメ化も実現せず

マンガや小説がヒットすると、次に期待されるのがアニメ化です。しかし、実現しなかった作品も存在します。その一つが、マッグガーデンの「月刊コミックブレイド」で連載されたマンガ『タビと道づれ』(作:たなかのか)です。この作品は、海と坂と路地の街「緒道」を舞台にした「青春迷走リリカルファンタジードラマ」で、2009年にはドラマCDも発売されました。多くの人がアニメ化を期待していましたが、現在までアニメ化されていません。

作品の延期や中止の具体的な理由はわかりませんが、『リコリス・リコイル』の監督としても知られる足立慎吾さんは、自身のX(旧Twitter)で「『タビと道づれ』は自分で企画書を作って会社に提出した」「会社も動いてくれていたのですが、あと一息制作費が集まらない状態だと説明されました。当時、何とか決まって欲しくて、願掛けに、伊勢神宮にお参りまでいったんですよ?」と語っています。残念ながら、資金不足のためアニメ化は断念されたようです。

アニメ化を願っていた作品が実現しないのは、ファンにとっても悲しいニュースです。

スキャンダルによって中止となった作品も

アニメ化が決定したものの、原作者のスキャンダルによってお蔵入りになった作品も存在します。たとえば、小説投稿サイト「小説家になろう」で連載された「異世界転生もの」の作品『二度目の人生を異世界で』(著:まいん)です。

この作品は、1億PVを突破するほどの人気を誇り、2018年10月にアニメ化が決まっていました。しかし、同年の6月頃、作者であるまいんさんが過去にSNSでヘイトスピーチのような投稿をしていたことが発覚し、それが原因で炎上してしまいます。さらに、声優も次々に降板し、ついにアニメ化は中止となってしまいました。

原作者の不祥事によってアニメ化は実現されませんでしたが、ネット上では「作品に罪はないのでアニメ化してほしい」といったファンからの声が聞かれます。

結び

アニメ化が中止となった作品は、制作に関わった人々やファンにとって、非常に残念な出来事です。資金不足やスキャンダルなど、やむを得ない事情があったとしても、作品の魅力やファンの期待は変わりません。

これからも、アニメ化されなかった作品が再評価され、話題となることを願っています。

※この記事は「日本ニュース24時間」の原文をもとに作成しています。

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