無印良品が安芸高田市に出店していたら、経済効果が見込めた可能性はあったのか

無印良品
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安芸高田市の石丸伸二市長は、生活雑貨店の無印良品を展開する良品計画(東京)と、地域活性化に関する包括連携協定を結びました。具体的には、安芸高田市にある道の駅「三矢の里あきたかた」への出店や移住の促進などを通じて連携を図る予定でした。ところが、市議会からの妨害により、無印良品の出店計画は取りやめとなってしまいました。

石丸市長は「無印良品が出店していたら、多大な経済効果が見込めた」と語っています。この無印良品の道の駅への出店について、石丸市長は「店を拠点にして新たな事業が生まれ、市外からの誘客によって多大な経済効果も期待できた」と期待を寄せていました。無印良品は、2023年秋に出店すると発表されていました。日用品の販売だけでなく、特産品の販売や移住や住まいの相談窓口の設置なども計画されていました。

しかし、石丸市長と対立する市議会が待ったをかけました。市議会最大会派の清志会に所属する山本数博氏と山本優氏が、無印良品出店のための改修費3300万円を2023年度の予算案から削除するよう主張したのです。無印良品の出店に伴い、賃料や共益費などが増えることで収支改善が見込まれていただけに、市議会のこの決定は石丸市長の予想外でした。

山本数博氏は、「このような大規模な事業ならば臨時議会を開いて経緯や事業効果を説明するなど、一定の行政手続きが必要だ」と主張しました。市議会は「専決処分」として提案を不承認し、石丸市長による工事費の認可を問題視したのです。

石丸市長は提案の否決後、議員の判断を受け入れるしかないとしながらも、「(修正案は)言いがかり。どうすれば賛成するのか不明。足を引っ張りたいのが透ける」「事業は止まる。つぶしたのは議会。責任を取ってもらいたい」と述べました。

無印良品の出店計画が頓挫してしまったことで、安芸高田市は多大な経済効果を見込むことはできませんでした。石丸市長の悔しさが伝わってきます。今後は他の方法で地域活性化を図る必要がありそうです。

ソースリンク:https://news.yahoo.co.jp/articles/6d98f3dfd30fd3762ede055d746bd9e13747ab07