【森永卓郎の本音】株価バブルがいつ弾けるか

私たち投資家にとって、株価バブルの行方は重要な関心事ですよね。最近のニュースで、米国連邦準備制度理事会(FRB)が短期金利の誘導目標を据え置くことを決めたことが報じられました。しかし、なぜかこの発表後もニューヨークダウは連日過去最高値を更新し続け、株価バブルは逆に強まっているようです。

リーマンショックとの共通点

実は、リーマンショック直前にも株価バブルが起きていました。FRBは利上げを続け、5%を超える金利となりました。このため米国経済は減速しましたが、株価は下がりませんでした。多くの投資家が、利下げによる景気回復が期待できると考えたためです。

ところが、利下げが続き、2%台まで下がったところでバブル崩壊が起きました。金利が下がると、利下げによる景気回復の期待が薄れてしまうためです。同様のシナリオが今回も起こるとすれば、バブル崩壊は2025年から2026年に発生するでしょう。バブル崩壊が起きると、株価は激しく落ち込むことが予想されます。1929年の時は、株価は10分の1にまで下落しました。

投資のタイミングについて

新しいNISAの開始により、国民の投資熱は高まっています。しかし、私は投資を始めるのは今ではないと考えています。特に老後資金を投資に回すことは避けるべきです。大切な資金が溶けてなくなってしまう可能性があるためです。

株価バブルの行方については、まだ確定的なことは言えません。しかし、経済アナリストの森永卓郎氏としては、バブル崩壊は将来起きる可能性があると警鐘を鳴らしています。

もちろん、投資は個々の判断に委ねられていますが、今回の情報を踏まえて慎重に判断することをおすすめします。

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