池の水すべて抜く…生態系を荒らす“最強外来種”一掃作戦に密着【詳細版】

東京都は、池に住む魚を食い荒らす外来種の駆除に本腰を入れています。今回の記事では、池の水をすべて抜く「かいぼり」作戦に密着しています。見逃せない情報をお届けします!

■最低気温マイナス0.5℃…捕獲作戦スタート

東京・町田市の多摩丘陵にある都立公園「小山田緑地」の池が、今回の舞台となります。このかいぼりの目的は、池本来の生態系を取り戻すことです。

作戦のメインミッションは2つあります。まずは、外来種であるアメリカザリガニの捕食を抑制すること。そして、在来種の水生昆虫であるヤゴを発見し、保護することです。

作戦の準備として、池の水抜きが行われました。水中に1台のポンプを設置し、約200トンの水を汲み上げました。さらに、最低気温マイナス0.5℃の中、市民ボランティアなど約20人が生き物を捕獲するために集結しました。

捕獲作戦がスタートしました。日本体育大学ボート部の学生で、幼少期にザリガニ捕りの名人だったという参加者が、慣れない手つきで網を使って魚を捕まえていきます。種類を特定すると、クチボソとメダカという在来種が見つかりました。特に在来種のメダカは「絶滅危惧種」とされているため、保護が必要です。

■難航!アメリカザリガニ捕獲ミッション

次に捕まえるべきは、中国などが原産の「カワリヌマエビ」です。しかし、問題はアメリカザリガニの捕獲です。この特定外来生物は、池に住む魚や昆虫を食い荒らす存在であり、駆除が急務です。捕獲に苦戦する参加者たちですが、ついに1時間後に成功しました。

作戦が進むにつれて、ザリガニの捕獲数も増えていきます。162匹のザリガニが捕獲され、池の水はますます低くなっていきました。

この作戦は、池の生態系を守るために必要な取り組みです。池の水を抜いて生態系をリセットし、外来種の駆除に成功することで、池の生物たちの安全を守ることができます。

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