東京・杉並区で母親と6歳娘が飛び出した車にひかれ死亡 専門家が「ペダル踏み間違いか」事故原因を推測

東京・杉並区で、バックしてきた車にひかれた母親と小学1年生の娘が悲劇に見舞われました。この事故は、もう1人の娘と父親の目の前で起きてしまったのです。一体、なぜこのような悲しい事故が起きてしまったのでしょうか。

事故現場の状況

12月26日の午後6時半ごろ、東京・杉並区で道路が騒然となりました。母親と子供の2人が車にひかれて死亡したのです。現場には、子供の靴やピンクのリボンがついた手提げカバンのようなものが落ちていました。

事故は、井の頭通り沿いにある自動車整備店の前で起きました。警視庁によると、亡くなったのはイラストレーターの杉本千尋さん(43歳)と小学1年生の娘・凪(6歳)ちゃんです。2人は自宅に向かって歩道を歩いていたところで、バックしてきた車にひかれたとみられています。

ひいた車は道路を突っ切り、植え込みに突っ込んで止まりました。目撃者によると、「女の子が1人泣いていて。もう本当に『助けてー』みたいな感じで」とのことです。

専門家の推測

杉本さんと凪ちゃんは、頭などを強く打ってその場で亡くなりました。事故の原因として、整備工の漆原宏太容疑者(50歳)が逮捕されました。漆原容疑者は「整備後の自動車を試運転しようとして下がった」と話しています。

交通事故鑑定人である中島博史氏は、次のように事故の原因を推測しています。「おそらくペダルの踏み間違いで発進して、そこから減速せずに道路を横断して、ぶつかっていくような状態だったと思います。後退の時に急発進してしまうと、体が慣性の法則で車の前側に取り残されるような形になります。加速によって体が前に取り残されるような、ペダルを強く踏み込むような状態だったために、踏み直すことが難しかった可能性もあります」と述べています。

遺族への思い

事故現場には、多くの人々が訪れ、杉本さんと凪ちゃんの死を悼んでいました。特に、凪ちゃんと同じ幼稚園の同級生の女性は、「お互いの家を行き来していました。杉本さんはとても素敵で優しく、何も非がなく、どこも1つも悪くない方でした。突然のことで、何も考えられません。凪ちゃんはとても可愛くて、本当に明るく、お母さんにそっくりでした。本当に素敵なご家族だったと思います」と語っています。

警視庁は、事故の詳しい状況を調査しています。

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