別れた元夫が道連れにした4歳の娘 親権議論の危うさ

何故、別れた元夫が4歳の娘を連れ去ったのか。DV被害者らは心配し、親権の議論が進んでいる。共同親権制度導入には賛否があり、子供の安全が守られるか議論されている。

共同親権の危険性

共同親権は「世界の潮流」とされているが、必ずしも安全とは言い切れない。オーストラリアでは共同親権導入後、面会交流中に子供が殺害される事件が起きた。同様の事件が日本でも起きており、懸念の声も上がっている。

DV被害者の悲劇

2017年、兵庫県伊丹市でDVが原因で離婚した元夫が、面会交流中に娘を殺害し、自殺した。この事件を念頭に共同親権の導入が慎重に議論されるべきだと思われるが、現状ではこの事件は特殊な個別事例として扱われている。

遺族である母は同様の悲劇を他の人々に絶対に味わってほしくないと訴えている。

DV被害の実態

被害者となったのは当時4歳の松本侑莉ちゃん。母親の絵美さんは夫と結婚して3年後に子供を授かった。「奇跡的に1度目の体外受精で授かった。『私の所に来てくれたんや…』って思った」と喜んでいた。

しかし、結婚後から夫のDVが続いた。物理的な暴力はなかったが、些細なことで怒って暴れ、物を投げるなどの行動が日常的に繰り返された。部屋は乱れ、壁には穴が開いた。夫の借金癖もあり、次第にDVはエスカレートしていった。

絵美さんは侑莉ちゃんを守るために必死でガラス片から守り、DVの場面は頻繁に記憶に残るようになった。

離婚を決意した絵美さんは夫に頼んでも離婚届を破られ、3歳になるまで離婚できなかった。

面会交流の決定とその危険性

絵美さんが親権を持ち、実家で侑莉ちゃんと一緒に生活を始めた後、元夫から面会交流を求めるメールが届いた。

このような状況で家裁は面会交流の決定を下した。

元夫の過去の行動や現在の状況を考えると、面会交流の危険性は否定できない。

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