泉房穂氏、田崎史郎氏の「責任」問う「〝汚い政治〟追認&擁護の罪深い」 検察と官邸の〝手打ち〟も懸念

兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏

兵庫県明石市の前市長である泉房穂氏が、テレビ朝日の「モーニングショー」にて放送された自民党の裏金問題に関する検察捜査について、政治評論家の田崎史郎氏の見解を厳しく批判しました。この場面は注目を集めました。泉氏は番組出演後、連続投稿を行い、田崎氏に対する発言の真意を説明しました。また、検察と官邸の「手打ち」の可能性にも懸念を抱いています。

泉氏の意見に注目

番組内で特にクローズアップされたのは、田崎氏が「数十万円で摘発していったら安倍派の議員はほとんど関わる。議員90人くらいいなくなったら大変」と発言した場面です。これに対して、泉氏は「全員いなくなっても誰も困らない。きれいに一掃して新たな方が立候補したほうが日本の夜明けが始まる」と持論を展開しました。この発言により、「数十万円」や「田崎史郎」といったキーワードがトレンド入りしました。

泉氏は連続投稿で「田崎史郎氏は『全部摘発したら90人ぐらい。いなくなったら大変ですから』と言いますが、いなくなっても国民は特に困りません。逆にきれいに一掃して、新たな方が立候補し、新しい政治が始まるべきだと思います。検察は政権に忖度せず、徹底的に捜査を続けるべきです」と補足しました。

泉氏の信念

泉氏は自身の言葉である「日本の夜明けが始まる」というフレーズについて、「本当にそう思っている」と強調しました。彼は「国民の多くが、日々の生活に困難を抱えている中で、権力の中枢に近い人たちは裏金によって私利私欲を追求し、国民負担を増やす政治を続けています。そのような人たちがいなくなっても、国民は困りません。困るのは、情報をもらえなくなるコメンテーターぐらいです」と述べました。

また、番組内で政党交付金でのやりくりを提案する話題が出た際、田崎氏が「なかなかそこまでは行かない気がします。現実問題として」と述べたことに対し、泉氏は「大御所に失礼だけど、こんな大御所がこんな大きなテレビ番組で『しょうがない』というようなことを言うから、(国民も)『しょうがない』と思うんですよ。もっとしっかりと意見を述べていただいたほうがいいと思います。田崎さんにも責任があると思います」と批判しました。

泉氏の真意を説明

泉氏は「田崎さんにも責任がある」と発言したことについて、「ずっとそう思っていました。マスコミも責任が重いと感じています。『しょうがない』で済ますべき問題ではない」と改めて指摘しました。また、「公開説教」という見出しについては「違和感がある。大御所に説教をする立場ではなく、シンプルにお願いをしただけです」と説明しました。また、「田崎氏にかみついた」という記事については、「そのような意識はありません。政治の表も裏も知りうる立場にいながら、テレビでも大きな影響力を持っている田崎氏が〝汚い政治〟を追認し、擁護し続けてきた罪は重いと伝えたかっただけです」と補足しました。

泉氏は「ボコボコにしたつもりも、するつもりもありません。大御所のご意見番に対して、そんな失礼なことはしません。忖度発言を繰り返すだけではもったいないですよ、との感想を伝えた程度です。ボクシングで例えると、ジャブを打った程度です」と真意を語りました。

また、泉氏は将来の東京地検特捜部の動きについて、「トカゲのしっぽ切り」となることを懸念し、1月の国会開会で捜査期間が区切られていることについて「開会しても捜査は続けるべきだ」と訴えました。

泉氏は連続投稿で「90人のうち3人か4人だけを見せしめにして、あとは〝見て見ぬふり〟で仕方ないという感覚が理解できません。検察も〝究極の忖度組織〟ゆえ、官邸と〝手打ち〟をしているのではないかと思いますが、それは間違いです」と指摘しました。さらに「検察は〝正義のヒーロー〟ではなく、〝究極の忖度組織〟です。時の権力と〝裏取引〟をしながら、どこで〝手打ち〟をするのか〝密約〟をしていることもあります。マスコミも、検察のリーク情報を漫然と垂れ流すだけでは情けないです。検察は〝国民の味方〟ではないと危惧しています。

泉氏は30日の朝にも連続投稿を行い、1月1日に放送されるテレビ朝日の「朝まで生テレビ!元旦SP」に自身が生出演することを予告しました。彼は「田崎史郎氏も出演されるので、『モーニングショー』の続きとして『安倍派議員90人がいなくなって、何が困るのか』を再度聞いてみたいです」と述べ、国民は政治に困るのではなく、現状を好む人たちに困ると締め括りました。