西村康稔氏による政治資金規正法違反事件、安倍派中枢で6人目の任意聴取

西村康稔氏
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が安倍派の幹部である西村康稔氏(61歳)、前経済産業相に対し、任意の事情聴取を行ったことがわかりました。これにより、安倍派の中枢メンバーの6人目が特捜部の聴取を受けることとなりました。

特捜部の聴取対象者は6人に

特捜部はこの事件に関連して、これまでに以下の6人に対して事情聴取を行ってきました。

  • 松野博一氏・前官房長官(61歳)
  • 高木毅氏・前党国会対策委員長(67歳)
  • 世耕弘成氏・前党参院幹事長(61歳)
  • 萩生田光一氏・前党政調会長(60歳)
  • 塩谷立氏・元文部科学相(73歳)

西村康稔氏の役割と特捜部の確認事項

西村康稔氏は、松野氏、高木氏、世耕氏、萩生田氏と共に「5人衆」と呼ばれる安倍派の幹部でした。2021年10月から2022年8月まで、松野氏の後任として、派閥の実務を担う事務総長を務めました。特捜部は西村氏に対し、派閥から所属議員側へのキックバック(還流)分が政治資金収支報告書に正しく記載されていなかった経緯などを確認したとされます。

安倍派の疑惑

安倍派では、パーティー券の販売ノルマを超過した分を議員側に還流していました。しかし、これらの還流分について、公訴時効の対象外となる直近5年間の約5億円が派閥側と議員側の収支報告書に正しく記載されていない疑いがあります。西村氏側も、数十万円程度の還流分を自身の政治団体の収支報告書に記載しなかったとされています。

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