「推しの子」主題歌が交通安全を訴える?巡査長の感動的なメッセージが話題に

SNSで話題沸騰!

交通情報板
人気アニメ「推しの子」の主題歌「アイドル」の歌詞に触発され、熊本県警が交通事故防止を呼びかけるメッセージを考案しました。この感動的なメッセージは、白血病で闘病中だった鬼海涼雅巡査長(享年25)によって2週間ほど前に創られたもので、「最期まで警察官でいたい」という強い意志が込められています。

1万件以上の「いいね!」獲得

今年の夏、熊本県内の約50か所の交通情報板(電光掲示板)に掲示されたこのメッセージ。熊本県警が流行語や方言をもじった標語を発信しているのですが、今回のメッセージは公式X(旧ツイッター)での投稿だけで1万件以上の「いいね!」を集めました。これに対して、「これは誰もが目を奪われていく!」といったコメントも寄せられたほどです。

一生を捧げた警察官

鬼海さんは幼い頃から警察官になることが夢でした。高校卒業後、警察学校に入校し、首席で卒業するなど優れた成績を収めていました。同期生の福沢翔太巡査部長(32)は「交通警察の分野でトップになる男だった」と惜しんでいます。

「最期まで警察官でいてもいいですか」

20歳の頃、鬼海さんは熊本南署と九州管区機動隊で勤務しながら、急性骨髄性白血病と診断されました。骨髄移植を受けて症状が収まったものの、2年後に再発してしまいます。しかし、抗がん剤治療や移植を繰り返しながら、職務に復帰することを決意したのです。「迷惑をかけるかもしれないけれど、最期まで警察官でいてもいいですか」と、鬼海さんは上司の山本貴広・同署交通1課長(45)に打ち明けました。山本課長は彼を励まし、なるべく普段通りに勤務できるよう支えました。鬼海さんは早朝から出勤し、飲酒運転容疑者の取り調べを行ったり、自主的にパトカーを磨いたりと、積極的に活動していたそうです。

巡査長の鬼海涼雅さんの感動的なストーリーが、SNSで広まっています。彼のメッセージは、一人一人に交通安全への意識を促すものであり、勇気と決意が込められています。

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