日本航空と海上保安庁の航空機が羽田空港で衝突した事故、交信記録が公表される

日本ニュース24時間

羽田空港で発生した日本航空と海上保安庁の航空機の衝突事故について、国土交通省は管制官と航空機の交信記録を公表しました。事故の詳しい経緯を調査するため、運輸安全委員会はボイスレコーダーを回収しました。

事故の概要

事故は、羽田空港C滑走路で発生しました。日本航空の516便(乗客乗員379人)が着陸時に海上保安庁の航空機(乗員6人)と衝突し、炎上しました。幸いにも、日航機の乗客乗員は全員が脱出できましたが、海上保安庁の機長を含む5人が死亡し、機長自身も重傷を負いました。

交信記録の内容

国土交通省が公表した交信記録によると、管制官は日本航空の機体に着陸許可を出しましたが、海上保安庁の航空機には滑走路への進入許可は与えませんでした。一方、海上保安庁の機長は許可を得た上で滑走路に進入したと報告しています。この報告と交信記録が一致しないため、運輸安全委員会はより詳細な調査を進めることになりました。

調査の展開

運輸安全委員会は航空事故調査官6人を現場に派遣し、事故の原因を調査しています。警視庁も70人規模の捜査本部を設置し、業務上過失致死傷容疑での捜査に乗り出しました。今後、関係者への聴取なども行われる予定です。

日本航空の発表

日本航空は事故後に乗員への聞き取りを行い、着陸許可を認識し復唱した後、進入・着陸操作を実施したことを発表しました。また、脱出時には機内アナウンスのシステムが作動せず、客室乗務員がメガホンと肉声で乗客を誘導し、安全に脱出できると判断した非常口を使用したとのことです。

この事故により、日本航空の乗客乗員は全員が脱出しましたが、15人が負傷しました。

記事のソースリンク:日本ニュース24時間