ハチロクと隼のエンジンを組み合わせる「達人」の技…常識超えた修理、「喜びは、何物にも代えられない」

イタリアのスポーツカー・フェラーリの1974年式のエンジン、それを修理する「達人」の名は富松さん。彼が敢行する修理は常識を超えたものであり、喜びは言葉では表せないものだ。

原点に戻ったガレージの一台

富松さんのガレージには、ハチロクと隼のエンジンが存在する。ハチロクはトヨタのAE86で、隼はスズキの大型バイク。この2つを一つに組み合わせたアイデアは、他のメーカーや乗り物のエンジンを単純に組み合わせたものではない。しかし、富松さんの30年に及ぶ経験と技術を駆使し、ボルトの位置や調整を行うことで、実現させたのだ。

修理依頼が舞い込む

富松さんは、部品の入手困難なエンジンの修理依頼にも積極的に取り組む。彼は部品を自作したり、知人の業者に発注するなどの工夫を凝らす。その結果、動かなくなったエンジンが再び回り出すと、喜びに満ちた笑顔が広がるのだ。富松さんにとって、それが最大の報酬だという。

改良による性能向上を追求

富松さんは単に修理するだけではなく、エンジンの改良にも注力する。彼は「壊れた」状態を「プラス」に引き上げるために、手を加えることを重視する。そのため、納期は長くなることもあるが、依頼は絶えず、富松さんの仕事は5年先まで埋まっているのだ。

喜びは何物にも代えられない

数週間や1か月の短いサイクルで仕事をこなすことは容易い。しかし、富松さんにとって真の喜びは、エンジンに込められた先人たちの工夫にじっくりと向き合い、涙が出るほど感動する瞬間にあるのだという。その喜びは何物にも代えられないのだ。

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