海保機、滑走路での40秒停止は管制官の不注意?事故原因究明へ

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東京・羽田空港で発生した日本航空と海上保安庁の航空機の衝突事故で、国土交通省関係者への取材で、海保機が事故前に約40秒間も滑走路上で停止していたことが明らかになりました。管制官の指示とは異なる場所で停止し続けていたことから、管制官は海保機の滑走路への進入に気付かなかったと説明しています。国交省や国の運輸安全委員会は、この事故の原因となった監視体制についても詳しく調査する予定です。

海保機の不注意で事故が引き起こされた可能性も

3日に公表された交信記録や関係者の証言によれば、海保機は管制官から誘導路上の停止位置への移動命令を受け、その指示を復唱して移動を開始しました。しかし、海保機は許可を受けていない状態で停止位置を通り過ぎ、滑走路に進入してしまいました。海保機は衝突が発生する約40秒前から滑走路上で停止していたことが映像やデータから明らかになりました。

管制官の未注意も事故原因の一因か

羽田空港では滑走路ごとに2人の管制官が担当し、うち1人は駐機場から誘導路への移動を指示します。国交省が聞き取った管制官の証言によると、滑走路を担当した管制官たちは海保機が指示と異なる動きをしていることに気付かず、日航機に対して着陸のやり直しを求めることもありませんでした。

国交省や運輸安全委員会は、当時の管制官たちのやり取りや役割分担だけでなく、地上の監視状況や滑走路、誘導路なども含めて徹底的な調査を行う予定です。これにより、事故の原因を明らかにすることが期待されています。

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