台湾の地震救助隊が申し出にもかかわらず、日本政府は「ニーズなし」と回答 SNSで波紋広がる

Image

台湾が能登半島地震の被災地に向けて準備していた救助隊の待機を解除したというニュースが、SNSで大きな反響を呼んでいます。台湾側によると、日本側は支援のニーズがないと判断したそうです。被害が局所的で進入路の確保が難しいという理由であると考えられます。しかし、SNS上では、「中国に忖度したのではないか」「日本の首相は『救命・救助に全力』と言っているのに、なぜ受け入れないのか」といった批判的な投稿が相次いでいます。

台湾の中央通信社の日本語版サイト「フォーカス台湾」によると、台湾は地震発生後、国際人道救援のために医師を含む160人規模の救助隊の準備を完了させました。日本側から支援要請があれば、専用機で派遣する予定でしたが、待機は解除されました。外務省によると、日本側が支援のニーズがないと判断したためです。

この日本政府の対応について、作家でジャーナリストの門田隆将氏はSNS上で、「なぜ日本は一人でも命を救うために受け入れないのか。岸田首相と上川陽子外相は、日台の友好が深まることがそんなに嫌なのか」と疑問を投げかけています。また、京大大学院教授の藤井聡元内閣官房参与も、「救援隊は足りていないと思えるが、岸田内閣は何かに配慮したのでしょうか」と投稿しています。

一方、米国や英国、韓国、イタリア、フィリピンの首脳らは被災地への支援意向を表明していますが、日本政府は現時点で海外からの支援要請は行っていません。政府関係者によると、被災地では道路などの被害が甚大で、陸路での救助隊員の派遣が容易ではないとのことです。

甚大な被害が広範囲に広がっていないため、物資の輸送や仕分けが難しい状況となっています。外務省幹部は「色々な国から『日本の要請があれば支援準備は整っている』と言われている。ニーズがマッチするものがあれば、検討していくが、現時点ではその状況ではない」と述べています。

台湾の蔡英文総統はSNSで、「心よりお見舞い申し上げます。現地の皆さまが無事であり、一日も早く日常生活を取り戻せることをお祈り申し上げます」と投稿しています。

Source link