「女性として生まれた。でも振袖は着たくない」Xジェンダーが“メンズスーツ”を作り、成人式を開くまで

成人式イベント

成人式は、大人になる節目を迎え、仲間と一緒に祝う特別な日ですが、振袖やスーツの服装についての制約があり、参加を諦める人も少なくありません。しかし、そんな思いに共感した「keuzes(クーゼス)」が女性の体に合うメンズスーツをオーダーメイドで販売し、成人式イベント『SEIJIN-SHIKI』を開催しました。

◆「振袖を着たくない本音」否定して生きてきた

新成人代表の小野心優さん(20)は、スーツを着て成人式に参加することを諦めようとしていた過去を振り返ります。しかし、女性の体にもぴったりと合うメンズスーツが存在することを知り、自分自身の可能性や未来への希望を見出せたのだと述べました。

このイベントには、小野さんと同じような思いを抱く人々も多く参加しました。彼らは、本当に自分らしい格好で写真撮影や手紙作りを楽しむことができました。

◆成人式に結婚式…フォーマルな場での服装に悩んだ

keuzes代表の田中史緒里さんも、成人式や結婚式などのフォーマルな場での服装について悩んでいました。田中さんはXジェンダーであり、幼い頃から女の子らしいものには馴染めず、女性らしい体のラインが強調されるレディーススーツも嫌いでした。

20代になり、友人の結婚式に招待された田中さんは、何を着ていけばいいのか悩みました。その経験から、「服装によって何かを諦めている人が、世の中にはたくさんいるかもしれない。そんな人たちの助けになりたい」という思いから、女性の体に合うメンズスーツのブランドを立ち上げることを決意しました。

keuzesは、成人式イベント『SEIJIN-SHIKI』を通じて、約130人の新成人たちが自分らしい格好で晴れの日を祝福する機会を提供しました。田中さんは、「本当に着たい服で参加できる成人式はまだ、珍しいと思いますが、これが普通である社会を少しずつ作っていけたら」と願っています。

この記事は、日本ニュース24時間からの情報を基に作成されました。

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