日航機が衝突!管制官が赤い警告画面に気づかず?元管制官に聞くその真相

日本ニュース24時間

羽田空港での事故において、海保機の進入にも関わらず、管制官が気づかなかった可能性が浮上しています。この事故を管制官の目線で紐解くため、田中秀和さんに話を聞きました。

滑走路に40秒 赤表示も…気づけず?

海保機はC滑走路の停止線(C-5)で停止する指示を受けていましたが、停止線を越えて進入し、滑走路に入って40秒間停止したとされています。この状況では、監視モニターには滑走路が白から黄色に変わり、海保機が赤く表示されて異常を示します。田中さんにモニターについて尋ねると、彼は導入時に使用したことはあるが、実際に作動した経験はないと答えました。

また、モニターの大きさや設置数については具体的な答えはありませんが、国土交通省が「iPad程度」と広報しているとのことです。

事故当時の監視モニター画面と、2009年に撮影された画像が類似しているかどうかについても尋ねると、田中さんは画面は古いバージョンであると述べました。

40秒間も海保機が滑走路で停止していたことが監視モニターに表示されていたとすれば、なぜ気づけなかったのか、という疑問が生じます。田中さんは、40秒間表示される可能性があるが、自身が不自然だと感じると答えました。

一般的に、このような状況ではどのような対応が取られるのか尋ねると、田中さんはもし監視モニターが作動し、管制官が認知した場合、まずは滑走路上を目視します。誤進入が確認された場合、適切な指示を出す流れになると説明しました。時間的余裕があれば離陸機を滑走路から退かせるなど、状況に応じた対応が取られるのです。

日航機衝突の真相についてはまだ明らかになっていませんが、このような事故を未然に防ぐためにも、監視モニターの適切な運用や管制官の教育が重要だと言えるでしょう。

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