国会議員逮捕、資料廃棄指示の疑い 特捜部が家宅捜索の関係先

自民党内の裏金事件で、現職の国会議員が逮捕される事態が発生しました。57歳の池田佳隆容疑者は、証拠となる資料を廃棄するよう秘書らに指示していたとみられています。

安倍派から約4800万円のキックバック疑惑

池田容疑者は、安倍晋三総理大臣(当時)の支持を受けて選挙に立候補し、初当選を果たしました。しかし、彼の逮捕を巡って新たな疑惑が浮上しました。

東京地検特捜部が家宅捜索を実施した関係先では、池田容疑者が秘書らに証拠資料の廃棄を指示していたとみられています。また、安倍派の政治資金パーティーにおいて約4800万円のキックバックを受けながら、収支報告書に虚偽の記載をしていた疑いも浮上しています。池田容疑者以外にも、多額のキックバックを受けていながら報告していなかった議員がいるとされています。

他の議員の立件も検討中

82歳の谷川弥一衆議院議員と、大野泰正参議院議員もキックバックの疑いが持たれています。谷川議員はおよそ4000万円、大野議員は約5000万円のキックバックを受けた疑いが浮上しています。

特捜部は、他の議員についてもキックバックの立件を慎重に検討しているとみられます。今後の捜査の進展に注目が集まっています。

逮捕処分の可能性と悩ましい対応

元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、池田議員や谷川議員、大野議員の処罰に関して、証拠隠滅の動きがあれば逮捕される可能性がありますが、そうでなければ在宅での起訴となる可能性が高いと述べています。また、略式起訴や通常の裁判にかけられるかは悩ましい問題とされています。

この事件の進展については、今後も注目が集まることでしょう。

(Source: 日本ニュース24時間