デビュー直後に浮上した過去の影
韓国の7人組ボーイズグループRIIZEのメンバー、スンハンがグループを脱退することが発表されました。発端は、スンハンがデビュー前にプライベートで撮影したとされる写真や動画がインターネット上に流出したことでした。未成年時の飲酒や喫煙を思わせる内容に、ファンからはRIIZEのイメージダウンを懸念する声が上がっていました。
RIIZEのメンバーとして活動していたスンハン
所属事務所のSMエンターテインメントは当初、スンハンを無期限の活動休止処分としました。6人体制となったRIIZEはその後も活動を続け、人気を獲得していきました。
活動再開発表が波紋を呼ぶ
しかし、SMエンターテインメントがスンハンの活動再開を発表したことをきっかけに、事態は急展開を迎えます。6人体制での活動を支持するファンから、スンハンの復帰に反対する声が殺到。復帰撤回を求めるデモや不買運動にまで発展する事態となりました。
ファンからの批判とスンハンの苦悩
ファンからの批判は、スンハン個人に向けられただけではありませんでした。「6人で築き上げてきたRIIZEの歴史を壊さないでほしい」「今のRIIZEが好きだから」といった、スンハンの復帰がグループの成功を脅かすという懸念の声が多く聞かれました。
スンハン自身も、自身の行動によって引き起こされた騒動の大きさに心を痛めていたようです。直筆の手紙を通じてファンに謝罪し、「これ以上チームやファンの皆さんに混乱を与えたくない」と、苦しい胸の内を明かしていました。
そして、グループ脱退へ
こうした状況を受け、スンハンは自らグループ脱退を決断しました。SMエンターテインメントもスンハンの意思を尊重し、脱退を正式に発表。ファンに謝罪するとともに、残る6人のメンバーへの変わらぬ応援を呼びかけました。
今回のスンハンの脱退は、韓国のアイドル業界において、特にデビュー前の行動がその後の活動に大きく影響することを改めて示す出来事となりました。若くして夢を叶えたアイドルたちですが、その輝かしい姿の裏には、計り知れないプレッシャーや苦悩が存在するのかもしれません。
