丸川珠代氏、選挙区で苦戦を強いられる?裏金問題で検察審査会へ申し立て

東京都港区の選挙事務所で第一声をあげる丸川珠代氏。白いスーツがまぶしい。しかし、その表情は曇りがちだ。一体なぜなのか?

夫婦で政治資金規正法違反?支援者からも厳しい声

10月15日、衆議院選挙が公示された。自民党の丸川珠代氏は、参議院から衆議院へと鞍替えし、新東京7区(渋谷区・港区)からの出馬となった。しかし、選挙戦は厳しいものとなる可能性が高い。

というのも、丸川氏は夫である大塚拓衆議院議員とともに、政治資金収支報告書に計1800万円以上の収入を記載していなかったとして、政治資金規正法違反の疑いで告発されていたのだ。その後、不起訴処分となったものの、告発した神戸学院大の上脇博之教授が「不起訴は不当」として、検察審査会に審査を申し立てたのだ。

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丸川珠代氏、選挙事務所前で支援者たちに挨拶するも、笑顔はぎこちない。

この問題は、丸川氏にとって大きな痛手となっている。地元支援者からも「裏金問題を起こした議員は支持できない」「説明責任を果たしていない」といった厳しい声が上がっており、選挙活動への影響は避けられない状況だ。

個人の口座で管理?悪質性を指摘する声も

上脇教授は、丸川氏が「政治資金規正法違反を自ら認めている」と指摘する。丸川氏は、メディアの取材に対し、2018年から5年間で計822万円の不記載があったことを認め、「派閥からノルマ超過分は持ってこなくていいと言われた。資金は(自分の)口座で管理していた」と語っている。

政治資金規正法では、原則として政治家個人への寄付を禁じている。そのため、丸川氏が個人の口座で政治資金を管理していたとすれば、政治資金規正法違反に問われる可能性があるのだ。

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丸川珠代氏と夫の大塚拓氏のツーショット。夫婦揃っての選挙活動は厳しい道のりか?

丸川氏は、過去に民主党政権下で激しい野次を飛ばしたことで知られている。しかし、今回の裏金問題では、批判の矛先は丸川氏自身に向けられている。果たして、丸川氏は今回の選挙で、有権者の信頼を回復することができるのだろうか?