10月11日から1泊2日で佐賀県を訪問され、初の単独地方公務をまっとうされた愛子さま。現地は終始、歓迎ムードに包まれた。
愛子さまのお姿を見ようと多くの人が集まる
「愛子さまは両日、同県で開催された『国民スポーツ大会』を視察し、陸上や柔道などの競技を観戦されました。さらに、観戦の合間を縫って、佐賀の伝統工芸『名尾手すき和紙』の工房や、日本赤十字社の関連施設などをご訪問。行く先々で愛子さまのお姿を見ようと、多くの人が奉迎に集まりました」(皇室担当記者)
2日目に訪問された佐賀県赤十字血液センターでは、’19年と’21年に発生した豪雨災害や、’23年の土石流災害の被害状況や防災対策についての説明を受けられた。案内を担当した山田健一郎さんは、次のように振り返る。
「愛子さまからは、“平時の活動が有事に生きたことはありますか”といった、かなり具体的な質問を頂戴しました。それから、県やNPOなどが連携して取り組んでいる被災者支援について、“素晴らしい活動ですね”とのお言葉を頂きました」
はじめての単独地方公務に、緊張しつつも、真剣に臨まれたことがうかがえる。『皇室の窓』(テレビ東京系)で放送作家を務めるつげのり子さんも、愛子さまのまじめさが垣間見えたシーンが印象に残っているという。
「和紙の工房をご視察中に、愛子さまは工房の方に教わりながら、実際に紙すきに挑戦しておられました。専用の枠の中で和紙を均等にならす際、かなり時間をかけて慎重に作業に取り組まれていて。愛子さまらしいまじめさと、できるだけいいものを作ろうというお気持ちが垣間見え、印象的でした」
滞りなく進んだように見えた今回の訪問だが、愛子さまの身の安全を揺るがす緊急事態も発生していた。
「初日に訪問された『佐賀城本丸歴史館』の敷地内で、刃渡り8・5センチの折り畳みナイフを所持していた80歳の男が逮捕されたのです。刃物を持ち込んだ理由などは明らかになっていませんが、これは愛子さまが同館を訪問される30分前の出来事でしたから、現場は一時騒然となりました」(前出・皇室担当記者)