石破首相も絶句 「裏金議員に2000万円」がトドメの一撃か? 与党過半数割れ、政権交代の現実味


 と沈痛な表情で話すのは、自民党の幹部。

【写真】衆院選の劣勢に石破首相が慌てて出した緊急通達

 衆院選(10月27日投開票)で、自民党は自民・公明の連立与党で過半数(233議席)の獲得を「最低目標」としている。ところが、自民党が行った直近の独自情勢調査で出た議席獲得数は、自民党215議席、公明党16議席で、合わせて231議席の過半数割れという衝撃のものだったという。

 全国で遊説に駆け回る石破茂首相も大慌てで、10月21日に自民党候補の陣営に向けて「緊急通達」を発出した。

〈選挙は、いま重大な局面を迎えている〉

 と始まる緊急通達は、

〈引き続き『自民党と公明党による政権を継続して、経済成長をはかり国民の暮らしを向上させる』のか、それとも『具体的な政権構想のない無責任な野党の政権を選んで、経済と国民生活を混乱に陥らせる』のか、極めて重大な岐路に立っている〉

〈この後半戦、私も死にもの狂いで全国を駆け回る〉

 などと、切迫した内容となっている。

 連立与党の情勢がかんばしくないのは、各メディアの情勢調査でも同様だ。

 朝日新聞は先週末(19、20日)に行った情勢調査をもとに21日付で、
〈自民党、公明党の与党は過半数(233議席)を維持できるか微妙な情勢で、自民は公示前の247議席から50議席程度減る見通し〉
 と報じた。他のメディアでも自公政権で過半数獲得に厳しい報道が見られる。

 選挙戦の序盤では自民党の単独過半数は厳しいが、公明党を含めた連立与党で過半数は維持できるという見方が大半だった。

 だが、冒頭の自民党幹部は、
「選挙戦の初日は、反応がよかった。それが先週末からガタッと落ちている。チラシを配っても、取ってくれる人は初日と比べれば半分以下。やはり、裏金事件に『反省がない』という声が多く聞かれる。緊急通達を出したが、それでも追加で調査している情勢調査では支持が落ち続け、自民党だけでは200議席を割るという数字も流れる大変な状況だ」
 と沈痛な面持ちで話す。



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