米大統領選、勝者判明は長期化の様相…郵便投票集計に遅延懸念、再集計の可能性も

アメリカ大統領選挙は5日に投開票されますが、勝者がいつ判明するのか、世界中が固唾を飲んで見守っています。郵便投票の増加や激戦州での開票作業の遅延、さらには再集計の可能性も視野に入り、長期化の様相を呈しています。今回は、大統領選の結果判明が遅れる背景や今後の見通しについて詳しく解説します。

郵便投票の増加と開票作業の遅延

近年の大統領選では、郵便投票を利用する有権者が増加傾向にあります。特に2020年の大統領選では、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、郵便投票が急増しました。開票作業には、投票用紙の開封、本人確認など、通常の投票よりも多くの時間と労力がかかるため、結果判明の遅延につながることが懸念されています。

トランプ氏(左)とハリス氏トランプ氏(左)とハリス氏

ペンシルベニア州やウィスコンシン州など、いくつかの激戦州では、期日前投票と郵便投票の開票作業が投票日当日まで行われないことになっています。また、ネバダ州のように投開票日後に到着した票を有効とする州もあり、最終結果が出るまでには数日、あるいはそれ以上かかる可能性があります。アリゾナ州の選挙管理委員会関係者も、最終結果が出るまでには10日から13日かかるとの見通しを示しています。

過去の事例と今回の選挙

2016年の大統領選では、トランプ氏が勝利宣言をしたのは、投票日の翌日の午前2時半頃でした。しかし、2020年の大統領選では、郵便投票の増加により開票作業が大幅に遅れ、バイデン氏の当選確実が報じられたのは、投票日の4日後でした。今回の選挙では、2020年以上の長期化も懸念されています。

再集計の可能性と法廷闘争

得票差が僅差の場合、再集計が行われる可能性があります。ペンシルベニア州やアリゾナ州などでは、得票差が0.5ポイント以内の場合は再集計が義務付けられています。再集計が行われれば、結果判明はさらに遅れることになります。

過去の米大統領選での勝者判明までの主な日数過去の米大統領選での勝者判明までの主な日数

さらに、過去の大統領選では、開票結果に異議を唱える訴訟が起こされるケースもありました。今回も、接戦となった場合には、候補者陣営が法廷闘争に持ち込む可能性も排除できません。そうなれば、最終的な勝者決定までにはさらに時間がかかることが予想されます。

今後の見通し

大統領選の結果判明が遅れることは、政治的な不安定さを招く可能性があります。市場の反応や国際社会への影響も懸念されます。 今後の展開については、引き続きjp24h.comで最新情報をお届けします。

選挙の行方を見守りつつ、今後のアメリカ政治の動向に注目していきましょう。