近頃、匿名・流動型犯罪グループ、通称「トクリュウ」による凶悪犯罪が急増し、社会問題となっています。SNSなどを介して集められた実行犯による強盗事件は、私たちに大きな不安を与えています。この記事では、jp24h.comが「トクリュウ」の実態を解説し、あなたの家と家族を守るための防犯対策のポイントをご紹介します。
トクリュウとは?その手口と危険性
「トクリュウ」とは、指示役が匿名性の高いSNSやインターネット掲示板などを利用して実行犯を集め、強盗や特殊詐欺などの犯罪を行うグループのことです。実行犯は指示役と直接会わず、匿名性を保ったまま犯罪に加担するため、検挙が困難となっています。
最近の千葉県市川市や船橋市で発生した強盗致傷事件も、トクリュウによる犯行とみられています。被害者宅はごく普通の住宅でしたが、犯人グループは入念な下見を行い、住民の生活パターンや家の構造を把握した上で犯行に及んでいます。
千葉県市川市の住宅で庭先のカキの実をもぎながら、憔悴した表情で語る女性(イメージ)
狙われやすい家とは?
ALSOK(アルソック)のセキュリティプランナー、島村大樹氏によると、トクリュウは「仕事がやりやすい家」を標的にする傾向があります。具体的には、以下のような点が挙げられます。
- 死角が多い: 庭木や塀などで外部から家の中が見えにくい
- 防犯設備が不十分: 窓やドアの鍵が脆弱、防犯カメラやセンサーライトがない
- 人通りが少ない: 周囲に家が少ない、夜間は暗くて人通りがない
今すぐできる!効果的な防犯対策
では、どのようにして「トクリュウ」の被害から身を守れば良いのでしょうか? 専門家の意見も参考に、すぐに実践できる防犯対策をまとめました。
防犯設備の強化
- 窓やドアの鍵を二重ロックにする: 補助錠の設置も効果的です。
- センサーライトを設置する: 人の動きを感知して点灯することで、侵入者を威嚇できます。
- 防犯カメラを設置する: 犯罪の抑止効果だけでなく、証拠の記録にも役立ちます。
- 防犯ガラスやフィルムを貼る: ガラスを割れにくくすることで、侵入を防ぎます。
外構の見直し
- 庭木や塀を剪定する: 家の周囲を見渡しやすくすることで、死角を減らします。
- 明るい照明を設置する: 夜間でも家の周囲を明るくすることで、侵入者を寄せ付けにくくします。
地域との連携
- 近隣住民と挨拶を交わす: 地域の見守り活動に参加することで、不審者の早期発見につながります。
- 警察署に相談する: 防犯対策に関するアドバイスを受けたり、パトロールを依頼したりすることができます。
防犯意識を高め、安全な暮らしを
「まさか、自分の家は大丈夫だろう」と思わず、日頃から防犯意識を高めることが大切です。上記でご紹介した対策以外にも、地域の防犯情報に注意を払ったり、家族で防犯対策について話し合ったりするなど、できることから始めてみましょう。
セキュリティのプロであるHA企画課の松田博充氏は、「防犯対策は、家を守るだけでなく、家族の安心にもつながります。日頃から防犯意識を高め、安全な暮らしを実現しましょう」と語っています。