中国広東省で発生した痛ましい暴走事件は、地域社会に衝撃と悲しみをもたらしました。11日夜、スポーツ施設でジョギングなどを楽しんでいた人々に車が突っ込み、35人が死亡、43人が負傷するという大惨事となりました。jp24h.comでは、この事件の詳細と背景、そして現地の様子を詳しくお伝えします。
暴走の瞬間、SNSに投稿された映像が捉えた恐怖
事件発生当時、現場の様子を捉えた動画が中国のSNSに投稿され、瞬く間に拡散しました。映像には、逃げ惑う人々に向かって猛スピードで突っ込む車の様子が鮮明に記録されており、その衝撃的な光景は多くの人々に恐怖を与えました。「やばい!」「人をひき殺してる」といった悲鳴が響き渡る中、次々と人々がはね飛ばされる様子は、まさに悪夢のような光景でした。
広東省暴走事件、現場の惨状
目撃者の証言「スピードが速く、一瞬でなぎ倒された」
現場でジョギングをしていた目撃者は、「車はスピードが速く、一瞬で人々がなぎ倒された。70~80キロは出ていたと思う」と証言しています。突然の出来事に、多くの人々が何が起こったのか理解する間もなく、悲劇に見舞われたのです。
広東省暴走事件、被害者の救助活動
運転手の男は62歳、離婚後の財産分与に不満か
警察によって包囲された暴走車の運転手は62歳の男で、確保の際に自分の首を刃物で切りつけるなどして意識不明の重体となっています。現在も治療中で取り調べはできない状態ですが、地元警察は「男が離婚後の財産分与について不満を抱いたことが原因だと判断した」と発表しており、離婚を巡るトラブルが動機とみられています。
広東省暴走事件、暴走車両と警察
報道規制下にある現場、高まる社会不安
多くの命が奪われたこの無差別とも言える暴走事件は、中国社会に大きな不安をもたらしています。そのためか、現在現場では中国当局による報道規制が行われており、情報収集は困難を極めています。NNNの渡辺容代記者は現地珠海からレポートを試みましたが、取材は阻まれ、現場の緊張感が伝わってきます。
広東省暴走事件、現場の規制と報道陣
今回の事件は、個人の不満が引き起こした悲劇であり、改めて社会の抱える問題を浮き彫りにしました。今後の捜査の進展と、再発防止策に注目が集まっています。