〈「警察は彼女を侮辱」「父親は和解金を親戚と山分け」しただけじゃない…40人近い男から集団レイプされた少女(14)を“誰も助けなかった”韓国社会の闇(海外・平成14年)〉 から続く
【閲覧注意…】『レイプ写真』まで…ネットに裸写真をばらまかれた「14歳の中学生」と「41人の男たち」
加害者の母親が乗り込んできたことで、新しい学校にまで「少女の集団暴行被害」が知れわたることに……。平成14年の韓国社会に波紋を呼んだ「韓国・密陽女子中学生集団レイプ事件」はどんな終わりを迎えたのか? 実際に起きた事件などを題材とした映画の元ネタを解説する文庫新刊『 映画になった恐怖の実話Ⅲ 』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。(全3回の3回目/ 最初 から読む)
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集団暴行された彼女のその後
加害者の母親が学校を訪れ、「少年院での息子の処罰を減刑するために嘆願書を書いてほしい」とトイレにまで執拗に付きまとってきたのだ。結果、ようやく入れた新しい学校でも、集団暴行事件の被害者という事実を知られてしまう。
重度のうつ病を再発したAさんは嘔吐するまで食べ続ける摂食障害を伴い、1ヶ月足らずで学校をやめ、そのまま家出してしまう。
映画の主人公は14年の年月を経て教師という仕事に出会い、婚約者まで見つかるが、実際の被害女性が現在どんな立場にあるかは定かではない。
一方、加害者は20人が処罰の対象となり、その内10人が少年院に送られた。が、すでに示談が成立していたことから全て前科が残らないような処置に。検察が起訴した残り10人も釜山地方家庭裁判所で5人が保護処分を受けて少年院に、残り5人は処罰を受けることなく釈放された。
加害者はまた元の学校生活へ…
また、学校側の処罰は1校の7人が3日間の校内奉仕活動を科せられたのみ。結局、加害者ら1人も刑罰を受けず、その後、全員が事件前と変わらない学校生活を送ったという。
性犯罪者がのうのうと復帰できる韓国社会。被害者が受けた苦痛を考えると、あまりに理不尽な結末と言えるだろう。
鉄人ノンフィクション編集部/Webオリジナル(外部転載)






