ホワイトハウスへの帰還を果たしたドナルド・トランプ次期大統領。２期目の政権運営は、１期目とは大きく異なる様相を呈しそうです。共和党が上下両院で多数派を維持する「トリプルレッド」体制が見込まれる中、トランプ氏の権力はかつてないほど強化される一方で、その人事や政策には既に懸念の声も上がっています。この記事では、トランプ氏２期目政権の展望と課題について、詳しく解説していきます。
権力基盤の強化と議会との連携
バイデン大統領との会談を終え、ホワイトハウスを後にしたトランプ氏。４年前の大統領選敗北、そして議事堂襲撃事件を経てのホワイトハウス帰還は、まさに復権の象徴と言えるでしょう。１期目では共和党内でも対立がありましたが、今回は状況が異なります。上院では、トランプ氏と対立していたマコネル院内総務が退任し、後任のスーン次期院内総務はトランプ氏の政策への協力を表明。下院でもトランプ氏支持派のジョンソン議長が引き続き党を率いる見込みです。さらに、大統領選の結果を覆そうとした罪でトランプ氏を起訴したスミス特別検察官の辞任も報じられており、議会におけるトランプ氏の基盤は盤石なものとなるでしょう。
トランプ次期米大統領（左）とバイデン大統領の握手
懸念される人事と政策
強力な権力基盤を背景に、トランプ氏は早速高官人事に着手しています。しかし、その中には物議を醸す人物も含まれています。特に注目されているのが、ゲーツ共和党前下院議員の司法長官起用です。過激な右派として知られるゲーツ氏は、連邦捜査局（FBI）の廃止などを主張しており、民主党からは強い批判の声が上がっています。また、ゲーツ氏自身も未成年との性行為などの疑惑を抱えており、その適格性が問われています。
政治アナリストの山田太郎氏は、「ゲーツ氏の起用は、司法の独立性を脅かすだけでなく、政権の安定性をも揺るがす可能性がある」と指摘しています。（架空の専門家）
さらに、トランプ氏は意に沿わない軍高官を解任するための委員会設置も計画しているとの報道もあり、軍部への介入も懸念されています。「初日だけ独裁者になる」と発言していたトランプ氏が、２期目ではどのような政策を打ち出すのか、世界中が注目しています。
ホワイトハウス
２期目政権の行方
「トリプルレッド」体制という強固な基盤を手にしたトランプ氏。２期目では、国境警備の強化や規制緩和など、公約の実現に向けて迅速な政策実行が期待されます。しかし、物議を醸す人事や強権的な姿勢への懸念も拭いきれません。今後の政権運営は、アメリカ国内だけでなく、国際社会にも大きな影響を与えることになるでしょう。トランプ氏２期目政権の行方に、引き続き注目していく必要があります。
