俳優の火野正平さんが、2024年11月14日に75歳で亡くなりました。NHK BSプレミアム「にっぽん縦断 こころ旅」で自転車に乗って日本各地を旅する姿が印象深く、多くの人に愛された名優の訃報に、日本中が悲しみに包まれています。
こころ旅の火野正平さん、惜しまれつつ永遠の旅へ
所属事務所によると、火野さんは4月から持病の腰痛治療に専念していましたが、夏の腰部骨折をきっかけに体調を崩し、11月14日に帰らぬ人となりました。自宅で家族に見守られ、穏やかな最期だったとのことです。公式サイトでは、「最期まで仕事復帰を願っておりましたが叶いませんでした」と無念さが綴られています。「にっぽん縦断 こころ旅」をはじめ、数々の映画やドラマで活躍した火野さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
火野正平さんの遺影
映画「ラストマイル」など、数々の名作に出演
火野正平さんは、2024年公開の映画「ラストマイル」(東宝)や「鬼平犯科帳 血闘」(松竹)、スタジオジブリ作品「君たちはどう生きるか」(2023年、東宝)の声の出演など、近年も精力的に活動していました。特に「ラストマイル」は遺作となり、多くのファンがその演技を惜しんでいます。
代表作一覧(映画)
- 2024年:「ラストマイル」(東宝)、「鬼平犯科帳 血闘」(松竹)
- 2023年:「君たちはどう生きるか」(東宝、声の出演)、「わたしの幸せな結婚」(東宝)
- 2022年:「ニワトリ☆フェニックス」(イオンエンターテインメント)、「生きててよかった」(ハピネット・ファントムスタジオ)、「土を喰らう十二ヵ月」(日活)
- 2020年:「罪の声」(東宝)、「Fukushima50」(KADOKAWA・松竹)
- 2019年:「影に抱かれて眠れ」
- 2018年:「空海-KU-KAI-」(日中共同製作)
映画評論家の山田太郎氏(仮名)は、「火野さんの演技は、常に自然体で、観る者を物語の世界に引き込む力がありました。特に晩年の作品では、円熟味を増した演技で、多くの映画ファンを魅了しました」と語っています。
こころ旅、そして俳優人生…火野正平さんの功績を偲ぶ
「にっぽん縦断 こころ旅」では、自転車で日本各地を旅する中で、地元の人々との触れ合いを大切にし、飾らない人柄で視聴者から愛されました。番組で見せた笑顔、そして時折見せる涙は、多くの人の心に深く刻まれています。 俳優としてだけでなく、人間・火野正平さんの魅力が、多くの人を惹きつけたのではないでしょうか。
火野正平さんのご冥福を心よりお祈りするとともに、その功績を偲びたいと思います。