人生のどん底から這い上がり、牧師として人々を導く進藤龍也氏。元ヤクザ、前科7犯、3度の逮捕歴という壮絶な過去を持つ彼が、どのようにして信仰の道へと進んだのか。その驚くべき転身と、現在の活動について深く掘り下げます。
荒れた青春時代:非行、ヤクザ、そして覚醒剤
進藤氏は1970年、埼玉県川口市西川口に生まれました。幼少期は、酒浸りの父と、家計を支えるために水商売で働く母のもとで、寂しい日々を過ごしました。 中学時代になると、寂しさを紛らわすように非行に走り、高校1年生で退学処分となります。その後、偶然出会ったヤクザに誘われ、17歳で極道の世界へと足を踏み入れました。
債権取立てや抗争に明け暮れる日々の中で、進藤氏は覚醒剤にも手を染めます。当初は収入源として扱っていた覚醒剤でしたが、次第に自身も依存していくようになり、抜け出せない悪循環に陥っていきました。
alt="進藤龍也牧師"
罪を重ねる日々:更生への道のりは遠く
ヤクザ稼業と覚醒剤への依存は、進藤氏の人生をさらに暗い方向へと導きます。傷害罪、住宅侵入罪、そして3度の覚醒剤取締法違反。罪を重ねるごとに、更生への道は遠ざかるように感じられました。 当時の心境について、進藤氏は後に「まるで底なし沼に沈んでいくようだった」と語っています。 刑務所での生活は過酷でしたが、そこで出会った聖書が、彼の人生を大きく変えるきっかけとなりました。
闇から光へ:刑務所での出会い
度重なる逮捕と服役。どん底の生活を送る中で、進藤氏は刑務所で聖書と出会います。最初は全く興味がなかったものの、聖書の言葉に触れるうちに、自身の罪深さと向き合うようになり、徐々に心境に変化が現れ始めました。「罪人の友」というキリスト教の教えに深く感銘を受け、希望の光を見出したのです。
著名な宗教社会学者、山田教授(仮名)は、「宗教が持つ更生支援の力は大きい。特にキリスト教は、罪の赦しを説くことで、罪悪感に苦しむ人々に救いの手を差し伸べている」と指摘しています。
牧師への道:どん底からの再出発
出所後、進藤氏は本格的にキリスト教を学び、牧師の資格を取得。そして、自らの経験を活かし、罪を犯した人々や、薬物依存に苦しむ人々の更生支援に尽力することを決意します。「罪人の友 主イエス・キリスト教会」を設立し、そこで多くの人々に寄り添い、希望の光を灯し続けています。
罪人の友:教会での活動と更生支援
埼玉県川口市にある「罪人の友 主イエス・キリスト教会」。ここでは、元受刑者や依存症を抱えた人々が集まり、共に祈り、支え合いながら、新たな人生を歩み始めています。進藤氏自身の経験に基づいた親身な指導と、温かいコミュニティの存在が、彼らの更生を力強く後押ししています。
alt="教会の様子"
進藤氏の物語は、どんなに深い闇の中でも、希望の光を見出すことができるということを教えてくれます。彼のように、過去を乗り越え、新たな人生を歩むことは、誰にでも可能なのです。 ぜひ、皆さんも進藤氏の活動に触れ、更生への希望を感じていただければ幸いです。