堀ちえみさんが、2019年にステージ4の舌がんと診断されてからの壮絶な闘病生活と、それに追い打ちをかけるようなSNSでの誹謗中傷被害について、jp24h.comの独占インタビューで赤裸々に語ってくれました。
がんと闘い、芸能界復帰を果たすも…
2019年2月、ステージ4の舌がんと診断された堀ちえみさん。懸命な闘病生活とリハビリを経て、2020年9月に芸能界復帰。そして今年4月には、がんの完治を公表しました。
多くの友人、芸能界関係者、そしてファンの温かい支えに励まされながら、再びステージに立つ喜びを噛み締めていた堀さん。しかし、その裏では想像を絶する苦悩を味わっていたのです。
堀ちえみさん
心無い誹謗中傷の嵐
復帰後、堀さんはSNS上で大量の誹謗中傷にさらされました。「病気は嘘だ」「詐病だ」「ステージ4なのに抗がん剤治療を受けていないのはおかしい」といった心無い言葉が、彼女の心を深く傷つけました。
堀さんはインタビュー中、時折声を詰まらせ、涙を流しながら、当時の心境を語ってくれました。
少数の人間による執拗な攻撃
警察の捜査によると、これらの誹謗中傷は、少数のユーザーが複数のアカウントを使い分けて書き込んでいた可能性が高いとのこと。
「舌がんという、誰の目にも明らかな病気なのに、なぜ詐病と言われるのか理解できない」と堀さんは語ります。病によって多くのものを失い、それでも前を向こうと懸命に生きている彼女にとって、これらの誹謗中傷はあまりにも残酷な仕打ちでした。
病気であることを認めた上でさえ、「しゃべり方が気持ち悪い」「消えろ」といった誹謗中傷もあったといいます。
精神的に追い詰められた日々
応援メッセージの方が圧倒的に多かったものの、心無い言葉の数々は堀さんの心に深く突き刺さり、消えることはありませんでした。周囲の人々から「気にしないで」と励まされても、人間の尊厳を否定するようなコメントは、彼女の精神を蝕んでいきました。
「まだ生きているのか。しぶとい」「あの時に死んでほしかった」「みんなから嫌われている」――。
毎日50~60件、多いときには100件以上もの誹謗中傷が、たった一人の人間から書き込まれていたというのです。
堀さんは、誹謗中傷によって精神的に追い詰められ、命を絶つ人が出てしまう危険性を訴えます。
「誹謗中傷をする人をなくすために行動を起こさなければ」と、彼女は強い決意を語りました。
誹謗中傷との闘い、そして未来へ
堀ちえみさんの体験は、SNSにおける誹謗中傷問題の深刻さを改めて浮き彫りにしています。
著名人だけでなく、一般の人々も簡単に誹謗中傷の標的となる可能性がある現代社会において、私たちはどのようにこの問題と向き合っていくべきなのでしょうか。
誹謗中傷の被害者に対する支援体制の強化、そして加害者への厳正な対処。
誰もが安心してインターネットを利用できる社会の実現に向けて、私たち一人ひとりが真剣に考える必要があるのではないでしょうか。