咳が止まらない…そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか?特に空気が乾燥する季節は、咳が出やすく、長引くことも。今回は、止まらない咳の原因と対処法、そして自宅でできる簡単なセルフケアをご紹介いたします。咳に悩まされている方は必見です!
咳が出る原因とは?
そもそも、なぜ咳が出るのでしょうか?咳は、体内に異物(ほこり、ウイルス、細菌など)が入らないようにするための防御反応です。気道にある咳受容体が刺激されると、咳反射が起こり、異物を体外へ排出します。また、痰を出す際にも咳が出ます。
alt咳の原因となる異物や刺激物を体外へ排出する様子。
日本呼吸器学会のガイドラインでも、咳は「気道内に貯留した分泌物や異物を気道外に排除するための生体防御反応」とされています。つまり、咳は体を守るための大切な機能なのです。
咳は体の防御反応なので、無理に止めるのは必ずしも良いとは言えません。根本的な原因が解決すれば、自然と咳も治まるはずです。
しかし、咳が長引くと体力的にも精神的にも負担になりますし、周りの人にも迷惑をかけてしまうかもしれません。
なぜ今年は咳が多い?
今年は特に咳の相談が多いと言われています。その背景には、夏の猛暑による体力の消耗や免疫力の低下が考えられます。
漢方の考え方では、このような状態は「陰虚(いんきょ)」と呼ばれ、体が乾燥しやすい状態にあります。そのため、例年よりも乾燥による咳の症状が出やすいと考えられています。
また、空気が乾燥すると、気道が刺激されやすく、咳が出やすくなります。さらに、気道の防御機能も低下し、ウイルスや細菌に感染しやすくなるため、咳が長引く原因にもなります。
著名な漢方医、山田先生(仮名)は、「今年は特に陰虚の状態にある方が多く、乾燥による咳の症状を訴える患者さんが増えています。適切な水分補給と休息が重要です」と指摘しています。
咳を楽にする対処法&セルフケア
では、つらい咳を楽にするにはどうすれば良いのでしょうか?ここでは、自宅でできる簡単な対処法とセルフケアをご紹介します。
水分補給をこまめにする
乾燥した空気は咳を悪化させるため、こまめな水分補給が大切です。白湯や温かいハーブティーなどがおすすめです。
加湿器を使う
乾燥した部屋では、加湿器を使って湿度を適切に保ちましょう。最適な湿度は50~60%と言われています。
咳に効くツボを押す
「定喘(ていぜん)」というツボは咳を鎮める効果があるとされています。場所は背骨の第7頸椎(首を前に倒したときに一番出っ張っている骨)と第3胸椎(その下から3つ目の骨)の間です。指で優しく押してみましょう。
休息をしっかりとる
咳が長引く場合は、体力の消耗を防ぐためにも、しっかりと休息をとることが大切です。
まとめ
咳は体を守るための大切な防御反応ですが、長引くと辛いものです。今回ご紹介した対処法やセルフケアを参考に、つらい咳を少しでも楽にしていただければ幸いです。もし咳が続く場合は、医療機関への受診も検討しましょう。
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