堀ちえみ、舌がん克服からの復活劇:歌への情熱と不屈の精神

堀ちえみさんが、ステージ4の舌がんを克服し、歌手として再び舞台に立った姿は、多くの人々に感動と勇気を与えています。この記事では、彼女の壮絶な闘病生活と、歌への情熱、そして完全復活までの道のりを詳しくお伝えします。

舌がん宣告から5年、完全復活への道のり

2019年、人気アイドルとして活躍していた堀ちえみさんに、ステージ4の舌がんと左首リンパ節への転移が発覚。芸能活動を休止せざるを得ない状況となりました。さらに、術後には食道がんも見つかり、長い闘病生活を強いられました。しかし、彼女は決して諦めませんでした。5年後の2024年2月、自身のブログで舌がんの完治を公表。芸能活動を再開し、”Re-Born(再起)の2024年”を力強く歩み始めました。

alt堀ちえみさんがマイクを持って歌っている姿。ステージ上には照明が輝き、観客席からは温かい拍手が送られている。alt堀ちえみさんがマイクを持って歌っている姿。ステージ上には照明が輝き、観客席からは温かい拍手が送られている。

音楽活動再開、ファンからの声援が力に

2024年10月、東京・渋谷で開催されたライブ「CHIEMI STYLE 2024~Autumn~」は、5年ぶりの本格的な音楽活動再開の場となりました。会場は満席となり、長年のファンからの温かい声援が堀さんを包み込みました。新曲『FUWARI』を含む19曲を熱唱し、完全復活を印象付けました。

2023年には、デビュー40周年を記念したライブを全国4都市で開催。ファンからの「おかえり」「おめでとう」という言葉が、彼女の闘病生活を支えた大きな力となりました。年末のクリスマスディナーショーへの挑戦など、少しずつ活動の幅を広げ、自信を取り戻していった堀さん。そして2024年、満を持して本格復帰を果たしました。

歌への情熱、リハビリの日々

舌の6割以上を切除し、太ももの組織を移植する大手術を受けた堀さん。神経が通っていないため舌は思うように動かず、発語に大きな困難を伴いました。それでも「もう一度歌いたい」という強い思いを持ち続けました。

言語聴覚士の指導のもと、好きな曲を繰り返し音読するリハビリを開始。歌詞をローマ字に直し、母音と子音に分解するなど、地道な努力を続けました。代表曲『リ・ボ・ン』を人前で歌えるようになるまで、実に1年もの歳月を費やしました。2023年のライブで26曲、2024年のライブで19曲を歌い上げた背景には、想像を絶する努力があったのです。

音楽療法士の佐藤先生(仮名)は、「歌を歌うことは、呼吸機能や発声機能の改善に役立つだけでなく、精神的な安定にも繋がります。堀さんのように、強い意志を持ってリハビリに取り組むことは、回復への大きな力となるでしょう」と語っています。

復活のステージ、そして未来へ

堀ちえみさんの復活劇は、多くの人々に希望を与えています。がんを克服し、再びステージに立つ彼女の姿は、まさに「不屈の精神」の象徴と言えるでしょう。これからも、持ち前の明るさと歌声で、私たちを魅了し続けてくれることでしょう。