UUUM、上場廃止へ。人気YouTuberを抱える大手事務所UUUMがフリークアウト・ホールディングスによるTOBに応じ、上場廃止となる見込みです。このニュースはYouTube業界、そして所属クリエイター、特にヒカキンさんにどのような影響を与えるのでしょうか?今後の展望を探ります。
UUUM上場廃止の背景と理由
UUUMは、ヒカキンさんをはじめ、はじめしゃちょーさん、東海オンエアなど、トップYouTuberが多数所属する大手事務所です。2017年8月に東証マザーズ市場(現グロース市場)に上場しましたが、近年はYouTube業界の過渡期、特に収益性の低いショート動画の台頭に伴い、厳しい経営状況が続いていました。今回のTOB、そして上場廃止は、こうした背景を踏まえた戦略的判断と言えるでしょう。業界関係者の中には、YouTube業界の現状を鑑み、この展開を予測していた声も聞かれます。
UUUMのオフィス
ヒカキンとUUUM株:創業メンバーとしての想い
UUUMの創業メンバーであるヒカキンさんは、大株主でもあります。株価最高値時には31億円相当の価値があった保有株も、TOB価格では2億4200万円ほど。約28億円の含み損を抱えている計算になります。しかし、株価上昇時にも売却の意思はなく、「お金の問題ではない」と語るなど、UUUMへの強い愛着を示していました。上場廃止後も、ヒカキンさんのUUUMへの貢献、そしてYouTuberとしての活動に変化はないと予想されます。
YouTuber業界の未来:ショート動画時代への対応
ショート動画の普及は、YouTube業界全体の収益構造に大きな変化をもたらしています。UUUMもこの流れに抗うことはできず、新たな収益モデルの構築が急務です。中堅YouTuber事務所幹部の中には、ヒカキンさんのようなトップYouTuberの存在が、UUUMの今後の戦略において重要な鍵を握るとの見方もあります。
UUUMの今後とヒカキンさんの活動
UUUMは上場廃止後、フリークアウト社の完全子会社となります。この新たな体制下で、どのような戦略を展開していくのか、注目が集まります。ヒカキンさんは、これまで通りUUUM所属YouTuberとして活動を続けるとみられますが、今後のYouTube業界の動向、そしてUUUMの戦略次第では、新たな展開も考えられます。
9年前のヒカキン
まとめ:変化の波に揺れるYouTuber業界
YouTube業界は、ショート動画の台頭という大きな変化の波の中にあります。UUUMの上場廃止は、その象徴的な出来事と言えるでしょう。ヒカキンさんをはじめとする所属クリエイター、そしてUUUM自身にとって、今後の戦略が試される重要な局面を迎えています。YouTube業界全体の動向を注視しつつ、今後の展開を見守っていきましょう。