韓国で12月3日夜、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が突如「非常戒厳」を宣言するという衝撃的な出来事が起こりました。戒厳令発令から解除まで、わずか6時間という短い時間の中で、韓国社会は混乱と不安に包まれました。この記事では、当時の緊迫した状況、国民の反応、そして民主主義の力について詳しく解説します。
戒厳令発令の衝撃：フェイクニュースか現実か？
12月3日22時23分、突如として「非常戒厳」の速報が流れました。多くの人々が「フェイクニュースではないか？」と疑う中、大統領府から正式な談話が発表され、事態は急展開を迎えます。テレビ各局は国会前の様子を生中継し、続々と到着する警察車両の姿が映し出されました。ニュースキャスターは状況把握に追われ、戒厳令に関する情報をネットで調べながら伝えるという異例の事態となりました。
韓国国会前に集まる警察車両
国民の間にも動揺が広がり、日常生活への影響を心配する声が上がりました。「明日は学校が休みになるのか？」「外出はできるのか？」といった不安の声がSNS上でも飛び交いました。
国民の力：政治家と市民の迅速な行動
戒厳令発令に対する政治家たちの反応は迅速でした。与党「国民の力」の韓東勲（ハン・ドンフン）代表は、戒厳令発令を「誤り」と断じ、国民と共に阻止する姿勢を明確に示しました。野党「共に民主党」の李在明（イ・ジェミョン）代表は、国会へ向かう車中からライブ配信を行い、「国民が国を守らなければならない」と呼びかけました。
国会議長は緊急招集をかけ、議員たちは国会本会議場へと集まりました。国会正門は封鎖されていましたが、門前には多くの市民が集まり、「戒厳撤廃」「大統領は辞めろ」と抗議の声を上げました。警察との間でもみ合いが起こるなど、緊迫した状況が続きました。
戒厳令解除：民主主義の勝利
市民と野党の圧力を受け、戒厳令発令からわずか2時間半後、国会で解除要求決議案が可決されました。尹大統領はこれを受け入れ、明け方4時半に戒厳令解除を発表。わずか6時間の戒厳令騒動は幕を閉じました。
この一連の出来事は、韓国における民主主義の力を改めて示すものとなりました。国民の声、そして野党の迅速な対応が、戒厳令という非常事態を回避へと導いたと言えるでしょう。
専門家である政治評論家の金哲秀（キム・チョルス/仮名）氏は「今回の騒動は、大統領の権力行使に対する国民の監視と、民主主義のシステムが機能していることを示す重要な事例だ」と指摘しています。
この騒動は、韓国社会に大きな衝撃を与え、今後の政治状況に大きな影響を与える可能性があります。 jp24h.comでは、引き続きこの問題を追跡し、最新情報をお届けしていきます。
