近年、空き巣だけでなく「忍び込み」と呼ばれる窃盗事件が増加しています。この記事では、実際に被害に遭われた方の体験談を通して、忍び込みの恐怖と効果的な対策方法をご紹介します。
忍び込みとは?その恐怖の実態
忍び込みとは、住人が在宅中に家へ侵入し金品を盗む犯罪です。空き巣とは異なり、住人が家にいるにも関わらず侵入するため、鉢合わせのリスクも高く、被害者にとっては非常に恐ろしい体験となります。
神戸市在住のある夫婦は、昨年の深夜、就寝中に忍び込みの被害に遭いました。廊下で窃盗団と鉢合わせした時の恐怖は、「言葉にできない」と語っています。幸いけがはなかったものの、夫婦の記念日に購入した大切なロレックスの時計や現金300万円相当が盗まれました。
神戸市西区の一軒家。裏口に錠が取り付けられている
兵庫県警は、この事件を含む約50件の窃盗事件に関与したとして、ベトナム国籍の男4人を逮捕しました。
なぜ忍び込みをするのか?窃盗犯の心理
警察庁の統計によると、2023年に認知された侵入窃盗事件のうち、空き巣は約27%を占める一方、忍び込みも約10%と無視できない数字となっています。
なぜ窃盗犯はリスクの高い忍び込みを行うのでしょうか?兵庫県警によると、「人がいる=財布がある」可能性が高いと考え、現金を得やすいと考える窃盗犯もいるようです。つまり、空き巣よりも現金入手率が高いと判断しているのです。
効果的な対策:泥棒を寄せ付けない家づくり
では、どのようにして忍び込みを防げば良いのでしょうか?財布を枕元に置いておくのは、鉢合わせした際に居直り強盗に発展する恐れがあり危険です。
兵庫県警の幹部は、「大事なのは『この家は忍び込めない』と思わせること」だと強調しています。高額なホームセキュリティーシステムの導入が難しい場合でも、センサーライトや防犯砂利など、比較的安価で効果的な対策があります。
被害に遭った男性宅の廊下。事件の恐怖が蘇る
前述の被害男性も、事件後すぐにホームセキュリティーを導入し、自宅には警備会社のシールを複数枚貼っています。「二度と同じ目に遭いたくない」という切実な思いが伝わってきます。
専門家の意見
防犯対策専門家の山田一郎氏(仮名)は、「忍び込みは、窓やドアの施錠だけでなく、家の周囲の環境整備も重要です。死角をなくし、侵入しにくい環境を作ることで、犯罪を未然に防ぐことができます」と指摘しています。
まとめ:防犯意識を高め、安全な暮らしを
忍び込みは、私たちの安全な暮らしを脅かす深刻な犯罪です。この記事で紹介した対策方法を参考に、防犯意識を高め、安心して暮らせる環境づくりに努めましょう。
関連情報
- 警察庁:侵入窃盗に関する統計データ
- 防犯グッズ販売サイト:様々な防犯グッズの情報
この記事が、あなたの防犯対策に役立つことを願っています。