韓国の通勤事情:平均通勤時間は70分超え!その実態と課題とは?

韓国で働く人々の通勤時間はどれくらいだと思いますか?なんと、平均で70分を超えていることが明らかになりました。今回は、韓国統計庁の最新データに基づき、韓国の通勤事情の実態と課題について詳しく見ていきましょう。

韓国の平均通勤時間は70分超!

韓国統計庁の発表によると、韓国の会社員の平均通勤時間(往復)は73.9分。世代別に見ると、30代が76.9分で最も長く、年齢が上がるにつれて短くなる傾向があります。

通勤ラッシュの車列通勤ラッシュの車列

首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)の平均通勤時間は82.0分と最も長く、江原道は57.7分と最も短い結果となりました。ソウル市への通勤集中が、首都圏の交通渋滞に大きく影響していると考えられます。

子育て世代の通勤時間はさらに長く

未就学児がいる会社員の通勤時間は平均77.0分で、未就学児がいない場合(73.7分)よりも長くなっています。子育てと仕事の両立の難しさが、通勤時間にも影響を与えているようです。

通勤距離と男女差

平均通勤距離(往復)は17.3キロ。首都圏は19.0キロ、済州島は13.9キロと地域差が見られます。

職場と居住地の距離が5キロ以内、または移動時間が20分以内の人は、男性が20.3%、女性が26.4%と、女性の方が高い割合となっています。

勤務時間の実態

平均出社時間は午前8時10分、平均退社時間は午後6時18分。勤務地での平均滞在時間は9.1時間で、男性は9.4時間、女性は8.8時間という結果が出ています。

韓国の食文化研究家のパク・ミンジュン氏によると、「長時間労働が常態化している韓国社会では、通勤時間の短縮は労働者の生活の質向上に直結する重要な課題」とのことです。

通勤時間の短縮化に向けた取り組み

韓国政府は、交通インフラの整備やテレワークの推進など、通勤時間の短縮化に向けた様々な取り組みを進めています。これらの取り組みが実を結び、韓国で働く人々のワークライフバランスが改善されることが期待されます。

まとめ

韓国の会社員の平均通勤時間は70分を超え、特に首都圏や子育て世代ではさらに長くなっています。通勤時間の短縮は、労働者の生活の質の向上に不可欠です。今後の政府の取り組みや企業の努力に注目が集まります。