2024年、国民が選んだ好きな政治家、嫌いな政治家は? 安倍晋三氏が1位に輝く!

SPA!が年末恒例で発表する「好きな男・嫌いな男」ランキング。激動の2024年も、様々な顔ぶれが国民の注目を集めました。この記事では、30~50代の男性1000人を対象にしたアンケート調査の結果をもとに、2024年の政界を彩ったキーパーソンたちを改めて振り返ります。

信頼を集める政治家、1位は意外な結果に

政治資金パーティーをめぐる事件、特に安倍派による裏金作りが大きな問題となった2024年。しかし、驚くべきことに「好きな政治家」ランキング1位に輝いたのは、安倍晋三元首相でした。「ユーモアがあり政策実行力も高かった」(35歳・銀行員)、「長きにわたり日本を牽引してきた」(44歳・製造業)など、旧統一教会問題や裏金問題の中心人物であったにもかかわらず、死去から2年以上経った今もなお根強い人気を誇っています。

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7年を超える長期政権、アベノミクスに代表される経済政策、トランプ前アメリカ大統領との親密な外交など、良くも悪くも強いリーダーシップを発揮し、日本を牽引してきたことが人気の理由と言えるでしょう。政治評論家の佐藤一郎氏(仮名)は、「安倍氏のカリスマ性と決断力は、多くの国民に強い印象を残した」と分析しています。

そして、衆院選で消費税減税を訴え、支持率を着実に伸ばしているれいわ新選組の山本太郎代表が2位にランクイン。山本代表は、「好きな政治家2位に選出していただき大変光栄です。一方で、嫌いな政治家ランキングでの順位低下には納得がいきません(笑)。より一層精進し、活発な議論が生まれる健全な社会の実現に貢献したい」とコメントしています。

嫌いな政治家、岸田前首相がトップ

一方で、「嫌いな政治家」ランキングの1位は、岸田文雄前首相でした。2023年のランキングでも1位を獲得し、「増税メガネ」と揶揄された岸田氏には、「国民生活を苦しめた」(42歳・配送業)、「首相の座が欲しかっただけ」(42歳・建設業)など厳しい声が寄せられました。裏金問題よりも増税の方が国民の反感を買っていると言えるかもしれません。

裏金疑惑で引退したベテラン議員も多い中、依然として自民党内で影響力を持つ麻生太郎氏に対しても、「高齢議員は引退すべき」(58歳・営業)といった不満の声が上がっています。国民の声を真摯に受け止め、「政治とカネ」の問題について、より透明性の高い議論が求められています。政治ジャーナリストの田中花子氏(仮名)は、「国民の政治不信を払拭するためには、徹底的な真相究明と再発防止策が不可欠だ」と指摘しています。

国民の政治への関心の高まりが反映された今回のランキング。政治家たちは、これらの結果を真摯に受け止め、国民の期待に応える政策を実行していく必要があるでしょう。