安倍晋三首相は6日、京都市で開かれた科学技術に関する国際会議で講演した。プラスチックごみによる海洋汚染問題を巡り「必要なのはごみの適切な管理だ。プラスチックの敵視や利用者の排斥はすべきでない」と述べ、技術革新による解決を目指すべきだと訴えた。
プラスチックは今後も社会にとって重要な役割を果たすと強調。微生物の働きによって自然界で分解される「生分解性プラスチック」を開発した日本企業の取り組みを紹介し、イノベーションが汚染問題解決への道を開くと指摘した。
途上国への廃棄物処理支援について、回収や廃棄管理に加え、技術開発と人材育成にも力を入れる考えを示した。