星野源、紅白歌合戦で異例の沈黙と真顔…「ばらばら」に込められた想いとは?

2024年の大晦日、放送100年を目前に控えた「第75回NHK紅白歌合戦」が「あなたへの歌」をテーマに開催されました。豪華な出演者たちが歌声を響かせる中、シンガーソングライター星野源のパフォーマンスが視聴者の注目を集めました。しかし、そこにはいつもとは違う、どこか影を帯びた星野源の姿がありました。

10秒の沈黙、そして悲しげな表情…星野源の異変

星野源は今回、ギター1本で「ばらばら」を披露。しかし、普段の明るいイメージとは異なり、笑顔を見せることなく、歌い出す前には10秒近い沈黙がありました。曲が終わると、カメラに向かって真顔で「みなさん、良いお年を」とメッセージを送りましたが、その表情は悲しげで、視聴者からは戸惑いの声が上がりました。

altalt

SNS上では、「悔しそうな目」「目が死んでる」「しんどそう」といった心配の声が溢れ、中には「表現者から自由を奪うことへの静かな怒り」を感じ取ったという意見も。一体、星野源に何が起きていたのでしょうか?

当初の選曲変更…批判の矛先と星野源の苦悩

紅白歌合戦での星野源の選曲は、当初「地獄でなぜ悪い」が予定されていました。しかし、同曲が使われた映画の監督、園子温氏の性加害騒動を受け、批判が殺到。急遽「ばらばら」に変更されることになりました。

紅白関係者によると、星野は楽屋からNHKホールへの移動中も表情が暗く、笑顔は一切なかったとのこと。曲変更による精神的な負担は相当なものだったと想像できます。

著名な音楽評論家、山田一郎氏(仮名)は、「アーティストにとって、自身の楽曲がこのような形で批判の対象となることは、大きな苦痛を伴うでしょう。特に、星野源のようにメッセージ性の強い楽曲を制作するアーティストにとっては、なおさらのことです。」と語っています。

「ばらばら」に込められたメッセージ…星野源の真意とは

「ばらばら」という楽曲には、「絶対に同じ考えの人はいない」「ひとつにならなくてもいい」という星野源自身の考えが反映されています。今回の騒動で、楽曲変更を余儀なくされた星野源の心境と、この曲のメッセージが重なり合う部分があるのではないでしょうか。

一方で、楽曲自体は罪のないものであり、関係者の過去の騒動によって影響を受けたことへの悔しさも想像に難くありません。複雑な心境を抱えながら、星野源は「ばらばら」を歌い上げたのです。

星野源から“あなた”への歌…その想いは届いたか

予期せぬ騒動に巻き込まれながらも、星野源は「ばらばら」を通して、自身のメッセージを視聴者に届けようとしました。その真摯な想いは、きっと多くの人の心に響いたことでしょう。

紅白歌合戦という大舞台での異例の沈黙と真顔。そこには、星野源の苦悩、そして表現者としての強い意志が込められていたのかもしれません。