チェジュ航空機事故:103名の遺体が家族のもとへ、哀悼と捜索続く

チェジュ航空機事故の悲劇から数日が経ち、深い悲しみが韓国全土を覆っています。犠牲者179名のうち、103名の遺体が既に家族のもとへ引き渡されたと行政安全部は発表しました。務安(ムアン)国際空港の臨時安置所には、残る76名の遺体が安置されており、順次引き渡しが行われる予定です。

遺体収容と今後の捜索活動

3日夜までの捜索で収容された遺体部分は1013点に上り、バラバラになった遺体の修復と再構成を経て、大部分の遺体回収が完了したとされています。しかし、未だ回収されていない部分遺体を探すため、現場での捜索は引き続き行われる予定です。

韓国の務安(ムアン)国際空港チェジュ航空旅客機惨事翌日の30日、全羅南道(チョルラナム)務安総合スポーツパーク合同焼香所で一人の弔問客が涙を拭っている。韓国の務安(ムアン)国際空港チェジュ航空旅客機惨事翌日の30日、全羅南道(チョルラナム)務安総合スポーツパーク合同焼香所で一人の弔問客が涙を拭っている。

この日の捜索でも部分遺体1点が追加で発見されており、遺族たちは合同葬儀の後、慰霊塔などの追悼スペースを設けて安置することを検討しています。既に遺体を引き渡された一部の遺族は、先月31日から葬儀を始めており、2日には最初の出棺が行われました。

遺族への支援と事故原因究明

遺族の大部分は故郷に戻り葬儀を行う予定ですが、空港に残る遺族もいると見られています。 事故原因の究明や遺留品の引き渡し手続きなどが残っているためです。150人余りの犠牲者のうち、123人の遺留品197点が既に家族に返還されました。

身元が確認されていない遺留品や、後部胴体の下から見つかった遺留品は、遺族の確認後に引き渡される予定です。また、空港に駐車されていた犠牲者の車についても引き渡し申請を受け付けており、既に16台の引き渡し要求があり、うち3台は本日中に手続きが完了する見込みです。

哀悼と再発防止への誓い

韓国政府は来年1月4日までの7日間を国家哀悼期間に指定し、国民全体で犠牲者を悼んでいます。 航空事故専門家であるキム・ヨンチョル氏(仮名)は、「今回の事故は韓国航空史上、大きな悲劇であり、徹底的な原因究明と再発防止策の策定が急務だ」と述べています。 一日も早い事故原因の究明と、二度とこのような悲劇が繰り返されないための対策が求められています。