インフルエンザ、流行の兆しが見え始めると、お子さんの体調が特に気になりますよね。今回は、お子さんがインフルエンザにかかってしまった時、食事でサポートできる方法をご紹介いたします。食事を通して、お子さんのつらい症状を少しでも和らげ、回復を早めるお手伝いができれば幸いです。
インフルエンザに負けない体を作る栄養素
インフルエンザウイルスと戦うには、免疫力を高めることが大切です。免疫細胞を活性化し、ウイルスへの抵抗力を高める栄養素を積極的に摂り入れましょう。
たんぱく質：免疫細胞の材料！
免疫細胞はたんぱく質から作られます。消化に良いからといって、おかゆやうどんなど炭水化物ばかりでは、免疫細胞が十分に作られず、回復が遅れてしまうことも。卵、鶏肉、魚、豆腐など、良質なたんぱく質を積極的に摂り入れましょう。消化しやすい卵粥や鶏肉と野菜の雑炊などがおすすめです。
卵粥
ビタミンA：粘膜を強化！ウイルスの侵入を防ぐ！
ビタミンAは、鼻や喉の粘膜を強化し、ウイルスの侵入を防ぐ働きがあります。緑黄色野菜やレバー、うなぎなどに多く含まれています。にんじんやかぼちゃのポタージュ、ほうれん草のおひたしなどは、消化にも良くおすすめです。
管理栄養士の山田さん（仮名）は、「ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、油と一緒に調理することで吸収率が高まります。野菜炒めなどに少量の油を使うのがおすすめです。」とアドバイスしています。
抗酸化物質：炎症を抑え、回復を早める！
ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質は、体内の炎症を抑え、回復を早める効果が期待できます。果物や野菜、ハーブ、スパイスなどを積極的に摂り入れましょう。彩り豊かな野菜スープや、生姜を使った料理もおすすめです。
はちみつ：咳や喉の痛みを和らげる！ (1歳未満はNG)
はちみつには、咳や喉の痛みを和らげる効果があることが知られています。温かい飲み物に混ぜて与えましょう。ただし、1歳未満のお子さんには与えないでください。ボツリヌス菌中毒の危険性があります。
水分補給も忘れずに！
発熱や嘔吐、下痢などで体内の水分が失われやすいので、こまめな水分補給が大切です。少量ずつでも、こまめに水分を摂るように促しましょう。経口補水液や、麦茶、スポーツドリンクなどもおすすめです。
インフルエンザ予防接種で重症化を防ごう
インフルエンザの予防には、予防接種が有効です。毎年10月頃から接種が開始されるので、早めの接種をおすすめします。
まとめ
インフルエンザにかかったお子さんの看病は、心身ともに大変です。ご紹介した食事のポイントを参考に、お子さんの回復をサポートしてあげてください。焦らず、ゆっくりと回復に向かえるよう、温かく見守りましょう。
