【聖地巡礼ブーム到来!】滋賀県大津市が「成瀬は天下を取りにいく」で熱い!

滋賀県大津市が今、熱い!宮島未奈さんのベストセラー小説『成瀬は天下を取りにいく』とその続編『成瀬は信じた道をいく』の舞台として、全国からファンが訪れる聖地となっています。累計100万部突破のこの作品の魅力と、大津市の取り組みについて詳しく見ていきましょう。

大津市が舞台の青春小説が大人気!

2023年に刊行された『成瀬は天下を取りにいく』は、本屋大賞をはじめ数々の文学賞を受賞。続編『成瀬は信じた道をいく』も各種ランキングで上位にランクインし、2作合わせて100万部を突破する大ヒットとなりました。 主人公・成瀬あかりが暮らす滋賀県大津市は、作者・宮島未奈さんの地元でもあります。作中には「西武大津店」や「膳所高校」など、実在する場所や施設が多数登場し、読者に親近感を与えています。

alt 大津市の風景、琵琶湖の美しい景色が広がる。穏やかな水面に太陽の光が反射し、キラキラと輝いている。alt 大津市の風景、琵琶湖の美しい景色が広がる。穏やかな水面に太陽の光が反射し、キラキラと輝いている。

聖地巡礼で街を盛り上げる大津市の取り組み

大津市では、この人気小説をきっかけに、街を盛り上げる様々な取り組みを行っています。例えば、作中に登場する13カ所を巡る「成瀬と天下を取りにいくスタンプラリー」を開催。特製しおりをゲットするために、多くのファンが市内を巡っています。「JR膳所駅」には「ようこそ! 成瀬の住むまち、びわ湖大津へ!」という大きな看板も設置され、ファンを歓迎しています。

聖地巡礼ファンの声

実際に聖地巡礼に訪れた神奈川県在住の60代男性は、「成瀬がアルバイトしていたスーパーや、作中に登場するパン屋、レストランなどを巡りました。琵琶湖の景色を見ながら散歩していると、まるで成瀬とすれ違うような気分になります」と語っています。

滋賀県警も巻き込んだ地域活性化

地元出身の作家と人気小説を応援する動きは、行政機関にも広がっています。昨年末には、宮島さんが滋賀県警の「歳末特別警戒本部長」に任命され、出動式で職員に向けて訓示を行いました。この日のために宮島さんは、作中のセリフを参考に「成瀬パトロール五か条」を作成し披露しました。小説をきっかけとした地域活性化の成功事例として、注目を集めています。

今後の展開にも期待

小説の舞台となった場所を訪れ、作品の世界観を体感できる聖地巡礼。大津市では、今後も『成瀬は天下を取りにいく』シリーズを活用した様々な企画が予定されており、更なる地域活性化への期待が高まっています。