中居正広さんがMCを務めた人気番組「金スマ」(『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』)が、24年の歴史に幕を閉じました。今回は、番組終了の背景と、長年番組を支えてきた「赤の人」と呼ばれた女性たちの証言から、知られざる中居さんの素顔に迫ります。
金スマ終了の真相とは?
2024年1月20日、TBSは「金スマ」の放送終了を発表。その理由は、中居正広さんの女性トラブル報道を受け、昨年から番組制作・放送を見合わせ、関係者との協議を重ねた結果とのことです。芸能関係者とテレビ局員の関係をめぐる一連の報道を受け、TBSは社内調査にも着手しました。 SMAP解散騒動の際には、番組名を『金曜日のスマたちへ』から『金曜日のスマイルたちへ』に変更し、中居さんを支える姿勢を見せていた「金スマ」。しかし、今回の報道を受け、TBSは番組終了と、もう一つの長寿番組『THE MC3』からの降板を決断しました。長年共演してきた安住紳一郎アナウンサーも、中居さん本人への伝達と了承を得ていると明かしています。
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番組を彩った「赤の人」たちの証言
「金スマ」といえば、中居さんの後ろに座る赤い服を着た100人の女性たちの姿が印象的でした。彼女たちは番組スタッフから「赤の人」と呼ばれ、タレントやモデルの卵、イベントコンパニオンなどが中心でした。謝礼は数千円から1万円程度でしたが、中居さんのファンも多く、「彼に会えるならお金はいらない」と地方から駆けつける人もいたそうです。「赤の人」として出演経験のあるAさんは、スタジオはいつも香水の匂いが漂っていたと語ります。派手なピアスや金髪は禁止で、番組のテーマやゲストは当日まで知らされず、控室でヒントを与えられてから、スタジオでゲストを見て生のリアクションをするという演出だったそうです。また、番組情報をSNSで漏洩したり、本番中に居眠りすると、二度と出演できないという厳しいルールもあったといいます。
中居正広の意外な素顔
Aさんは、中居さんの意外な一面も明かしてくれました。収録現場では常に笑顔で、スタッフや出演者への気遣いを欠かさない人物だったといいます。「収録が終わると、私たち『赤の人』にも『お疲れさまでした』と声をかけてくれることもありました。テレビで見るイメージとは違って、とても気さくで優しい方でした」とAさんは振り返ります。料理研究家のBさん(仮名)も、「金スマ」に何度かゲスト出演した経験があり、「中居さんは料理にも詳しく、私のレシピにも的確な質問をしてくれました。視聴者目線で疑問点を投げかけてくれるので、とても助かりました」と語っています。
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24年の歴史に幕を閉じた「金スマ」
「金スマ」は、様々な企画で視聴者を楽しませてきました。ダイエット企画や健康情報、芸能人の人生ドラマなど、幅広いテーマを扱っていました。番組終了は残念ですが、24年間という長い歴史の中で、多くの人々に笑顔と感動を届けてくれたことは間違いありません。「赤の人」たちの証言からも、中居さんの人柄や番組の裏側が垣間見え、「金スマ」が愛された理由が改めて理解できました。